2023年5月17日 RICOH Future House(通称:RFH)にて一般社団法人 SiLa協議会とソフトバンクが開発しているAIを利用した手話翻訳システム(SureTalk)の体験交流会を開催しました。交流会には、電気通信大学、ソフトバンク、パナソニック、リコー、リコー手話クラブの皆さまが参加しました。

実際に手話を認識している場面を見学したPekoeリーダー岩田とメンバーの木下に話を聞いてみました。
Q. SureTalkをご覧になった感想は?
岩田:簡単なあいさつなどはさっと認識されたのをみて、まずはこれだけでも手話がわからない私は使えそうだなと思いました。現在は窓口での相談の用語に絞っているとのことでしたが、今後もっと認識できる用語が増えてきて、いろいろなシーンで活用できるようになると、本当に便利になるなと思いました。 木下:動作から手話の動きを抽出して手話認識して自然言語処理を経てテキスト化が一瞬でした。びっくりしました。手話はひとつの表現でいろいろな意味を持つ言葉が多いので、今後この辺りをどう処理するのか楽しみです。例えば、今回出た単語だと「印鑑」です。「印鑑」と手話で表現したら「決定」とでてきました。確かに表現方法は非常に似ています。
Q. Pekoeも見習おう、活かせそうと思ったことはありますか?
岩田: Pekoeは音声とテキストを中心としたコミュニケーションになっていますが、聴覚障がいと一言で言っても発話できる方、できない方、手話がわかる方、わからない方、様々いらっしゃいますので、手話を中心とした方とのコミュニケーションもできるという点で、バリエーションが増えていくのはとてもいいと思いました。 木下: Pekoeはコロナ禍以降での活動ですので体験会を開催して参加者の生の意見を聞くということはやっていません。リアルでの体験会をやりたくなりました。「TRIBUSスタジオ」がオープンしたのでPekoe体験会を企画したいです。 SureTalkは、自治体の受付で実証実験中とのことです。 また、学習用データとして手話動画データも収集中とのことです。是非、ご協力できる方は公式サイトから手話動画を登録してください!

SureTalkの今後の展開に期待です。Pekoeも負けずに活動していきます。
– インタビューメンバーのご紹介
岩田 佳子: Pekoeチーム リーダー 。音声認識を活用した議事録サービスを開発していたところ聴覚障がい者向けに使えないかと相談を受けPekoeを始める。
木下 健悟: Pekoeチーム サポート担当。聴覚障がいを持つ当事者。 生後まもなく薬剤により両耳とも聞こえなくなり重度用補聴器を装用している。コミュニケーション手段は口話、手話、筆談、音声認識アプリをシーンによって使い分けている。
■ 一般社団法人 SiLa協議会 https://www.sila.or.jp/index.html
■ SureTalk 公式サイト https://www.suretalk.mb.softbank.jp/