更新日:2024年12月12日

Pekoeで実現した職場のコミュニケーション

株式会社リコーの日本における販売・サービス会社であるリコージャパン株式会社は、従業員数18,000名を超え全国に拠点があります。お二人は業務革新センターという業務を集約した部門に所属し、4つある拠点のうち大阪府吹田市にある江坂事業所に勤務しています。

川村直幸さんは12年前から溝端吉成さんと同じグループで働いており、今年4月からグループのリーダーに就任しました。溝端さんはPekoeによって得られた職場環境や自らの仕事への取り組み方の変化をお客様に伝えたいと思い、自分から計画してPekoeをお客様に紹介し、業務革新センターで2つの賞を受賞しました。このコラムはその時の記事です。

2024年7月2日付 コラム 「実体験をお客様に伝えESG・SDGs推進賞受賞しました!」

今回は、二人に職場での変化や取り組みについてお話を伺いました。 

リーダー  川村 直幸さん
溝端 吉成さん

リーダー 川村 直幸さん
リコージャパン株式会社 経営企画本部 業務革新センター P/C業務部 P/C 登録2グループ

溝端 吉成さん(聴覚障がいを持つ当事者)
リコージャパン株式会社 経営企画本部 業務革新センター P/C業務部 P/C 登録2グループ

「こんなにも情報が入ってこないの?」 

― Pekoe導入前はどんな状況でしたか。

川村 12年前に、溝端さんのいる部署に異動してきました。その頃は聞こえない人との情報共有が筆談しかありませんでした。当時、仕事終わりの打ち上げや飲み会で溝端さんに話を聞いて驚き、「こんなにも情報が入ってこないの?」「よーく今まで我慢してきたね」と泣きながら話したことを覚えています(お酒に酔っていました)。今から考えると本当にしんどかったし、辛かったのではないかと思います。

その後もPekoeの導入前は、朝礼や会議で溝端さんが得られる情報が少なく、どこまでわかっているのかもわからない状態でした。

溝端 会議や打ち合わせは終わってから箇条書きでまとめたものをもらうだけだったので、なぜこのような結論になったのか、経過もわからないままでした。

言葉だけでなく気持ちも伝わってくる

― Pekoeを導入した後、どのような変化がありましたか?

川村 溝端さんが何事も前向きに考えて、行動するようになったと感じています。疑問に思ったことは質問して理解したりするなど、積極性が見られるようになりました。

溝端 みんなの話す内容がそのままリアルに文字で表示されるので、何気ない会話や雑談がわかるようになりました。メンバーの個性や気持ちが文字で見えるので親近感も増してきました。メンバーのことが分かってきたので、チームで仕事に取り組むということができるようになってきました。

朝礼や打ち合わせ、イベントのほか、自席でe-Learningや社内で必要なオンラインの研修を受講する時にも使っていて、初めて知る言葉の意味を自分で調べることで語彙力も向上しました。

― Pekoeを使い始めた頃、何か困ったことがありましたか?

川村 初めは声を文字に変換するだけでしたが、修正やリアクションなどいろいろな機能があることを知り、活用するようになると、リアルタイムに様々な情報を溝端さんに伝えることができるようになりました。

溝端 初めはプレゼン資料とPekoeが並べて表示されていても、視覚情報が多すぎて両方見ることが難しく、理解が追いつかないことがありましたが、徐々に慣れてきました。

―Pekoeを使う時に工夫していることがありますか?

川村 正しい情報をリアルタイムに伝えるため朝礼ではPekoeの修正をする人を当番制にしていますが、打ち合わせではメンバーみんなが自発的に修正してくれています。

溝端 マイクから離れている人の声は拾いにくいので、音声認識の精度を上げるためにマイクや座る位置を工夫しています。

― 他のツールではなく、あえてPekoeを選んでいる理由はなんですか?

川村 音声認識率がよく、誤変換の修正も簡単だからです。議事録としてもみんなで活用できるので便利です。

Pekoeの紹介活動で業務革新センターの2つの賞を受賞

― 溝端さんはPekoeの紹介活動で業務革新センターの2つの賞を受賞されたとのことですが、どのような経緯で受賞に至ったのでしょうか。

溝端 スタッフ部門の社員でも積極的にお客様に自社の取り組みなどを紹介する顧客接点活動はセンター方針の一つです。Pekoeを使用してからの職場環境や自分自身の気持ちの変化を同じ悩みを持つ聴覚障がいの社員がいるお客様にご紹介することで、お役立ちができると思い、Pekoeの紹介に取り組むことにしました。

「ESG・SDGs推進賞」はお客様にPekoeの活用実践事例を紹介したことで受賞しました。具体的には営業部門が同じ職場にあり、同僚がPekoeのことをお客様に話してくれていたので、訪問することになりました。私が説明資料と原稿を作成して、訪問時には私がPekoeの操作を行い、同僚に説明してもらいましたが、普段やったことがないため、準備が大変でした。

「みんなの推薦賞」はPekoeをご利用のお客様が社内での取り組みを知りたいとご来社された時の対応が評価され、受賞しました。

業務革新センターの社員の投票で受賞が決まったときは驚きましたが、一緒に関わったメンバーのみなさんのおかげであり、代表として表彰ステージに立つことができたと思っています。

― 今後、溝端さんに期待することはなんでしょうか?

川村 今や全国のリコーグループのメンバーに溝端さんの活動が認知されてきているので、今後も積極的に実践事例を展開してほしいです。また、溝端さん自身の仕事やプライベートにおいてのモチベ―ションアップにつながっていることが何より嬉しいです。これからの活躍が楽しみです。

障がい者の立場で「本当に働きやすい職場か」を考えてほしい

―是非メッセージをお願いします

川村 障がいがある方は、発言を控えたり、言えなかったり、行動を我慢していることがあるかもしれません。まず、健常者の方が障がい者の方の立場になって『本当に働きやすい職場になっているか』を考えてみて欲しいです。もし、気付いた点があれば、少しずつでも改善していく工夫をお願いします。

自ら行動してお客様に自分の体験をお伝えするという溝端さんの活動や取り組みは、同じような障がいを持つ方々に大きな勇気を与えたと思います。

第2・第3の溝端さんが素晴らしい事例紹介をできる日を心待ちにしています。

溝端 Pekoeを活用し、正しい情報が得られれば、聴覚障がい者も積極的に社会に参加し、多くの人とコミュニケーションを取ることができます。まだまだPekoeの認知度は低いと思うので、さまざまなイベントで体験ブースを設けるなどして、認知度を高めていって欲しいです。

編集後記

長年同僚として働いてきたリーダーの川村さんと溝端さん。川村さんが、溝端さんのPekoeを導入してからの変化を温かく見守り、誰よりも一緒に喜んでいる様子に胸が熱くなりました。
溝端さんがPekoeを活用して積極的に業務に取り組み、さらには紹介活動で社内の「ESG・SDGs推進賞」を受賞されたことは、私達Pekoeチームにとっても大きな励みです。
これからも職場のコミュニケーションを支え、障がいを持つ方、持たない方が共に成長できる環境づくりに貢献できるよう、開発を続けてまいります。