聴覚障害者にも必要なバリアフリーの種類一覧!街中や学校の身近な例や珍しい商品も紹介!

バリアフリーは多様な人が暮らす社会において、すべての人にとって障壁(バリア)を除去することを意味しています。
道路や公共の施設では、スロープや点字ブロックなど、見た目にもわかりやすい種類のバリアフリーを目にする機会があります。
しかし、聴覚障害をサポートするアイテムなど、見た目では気付きづらいバリアフリーにはどのようなものがあるのでしょうか?
この記事では、聴覚障害者にも必要なバリアフリーの種類一覧や、身近なところでも見かけるバリアフリーや珍しい商品をまとめてご紹介します。
目次
バリアフリーとは?
バリアフリーとは、すべての人々が障壁(バリア)を感じることなく生活できるような配慮をおこなうことです。
一般的には、公共の場所などにおける「物理的なバリアフリー」に注目しがちですが、一人ひとりが思いやりの心をもって接する「心のバリアフリー」も大切だといわれます。
障害の有無に関わらず、子どもから老人まで多種多様な人々が、できるだけ障壁を感じることなく生活できるのが理想です。
しかし、実際には年齢・性別・これまで受けてきた教育や宗教など、自分ではどうすることもできない理由によって、格差が起きている現状があります。
身体障害に対する配慮も、見た目にもわかりやすい障害に対する配慮は比較的おこないやすいものの、聴覚障害などの見た目にはわかりづらい障害の場合は、配慮にもとまどいが生じます。
どのようなバリアフリーにおいても、何が障壁になっているのかを正しく理解したうえで、必要な配慮をおこなうことが大切です。
聴覚障害にも関係するバリアフリーの種類一覧
内閣府が発表している「障害者の状況」によると、障害を種類別に分けると視覚障害、聴覚・言語障害、肢体不自由、内部障害に分けられます。
そのなかで、聴覚・言語障害者が占める割合は10.1%です。
参考記事:(内閣府)障害者の状況
ひと口に聴覚障害といっても、少し聞こえない程度の難聴者・音声言語を話せる失聴者・失聴と言語障害をともなう人まで、障害の程度は人によってさまざまです。
聴覚障害は見た目からは障害を判断しづらいうえに、聞こえ方も周りとのコミュニケーションのとり方も対象者ごとに異なります。
そのため、対象者に合った適切な配慮が難しい障害です。
ここからは、聴覚障害にも関係するバリアフリーの種類にはどのようなものがあるのかをご紹介します。
物理的なバリア
物理的なバリアは、例えば肢体が不自由なことによって階段の昇降が難しかったり、視覚が不自由なことによって、一人では移動などがしづらかったりする障壁です。
道路や公共の場所では、それらの障壁をなくすための物理的バリアフリーが施されます。
聴覚障害における物理的なバリアは、音が聞き取りづらいことによって、さまざまな情報を得ることができなかったり、周囲とのコミュニケーションをとりづらいことです。
日常において発信される地域の緊急アナウンスなどの音声も聞き取れないため、瞬時の情報を得づらい状況にあり、聴覚障害者にとって物理的なバリアになっています。
制度的なバリア
制度的なバリアとは、障害をもっていることを理由に、学校の入試をはじめ就職や資格試験などを受けるチャンスを制限されてしまう障壁です。
たとえ障害をもっていたとしても、資格試験や免許取得へのチャレンジは平等に認められるべきです。
また、日常的に生活を送る場において、独自のルールを設けている場所も多く、障害者にとってはそれが障壁になる場合があります。
例えば、身体障害者補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)を連れて店舗やタクシーを利用しようとしたら、入店や乗車を拒まれてしまうなどのケースです。
制度的なバリアをなくすための「障害者差別解消法」という法律がありますが、その法律に基づいた合理的配慮が求められます。
一般的な事業者の場合「障害者差別解消法」による合理的配慮の提供は努力義務でした。
令和6年4月1日からは、法律の改定によって義務化されるため、詳しくは下記の資料をご覧ください。
文化・情報面でのバリア
障害の種類によって、情報の取得方法が異なりますが、主な文化・情報面でのバリアには次の3つがあります。
- 新聞が読めない
- 信号がわからない
- テレビやラジオ放送などの内容がわからない
聴覚障害の場合は、特に耳からの情報が取得できないため、音によって楽しむ音楽や映画・舞台などの文化を楽しめない傾向にあります。
また、公共の交通機関の車内アナウンスや、デパートなどの音声アナウンスからは、情報を得られません。
公共の交通機関では表示板も設置されているため、停車駅などを確認することができますが、緊急時のアナウンスは音声によるものがほとんどです。
情報伝達の方法が、それぞれの取得できる方法に合っていなければ、情報を逃してしまう恐れがあります。
意識上のバリア
意識上のバリアとは、周囲の差別・偏見・無関心などによって、障害をもつ人を受け入れなかったり、行動を妨害したりすることです。
例えば、道路や電車のホームに設けられている点字ブロックや誘導ブロックは、バリアフリーを目的として設置されています。
視覚障害者にとっては、目的地を目指すための道しるべであるのと同時に、危険を避けるために必要なものです。
しかし、点字ブロックについての知識がない人は、その上に自転車や荷物を置いてしまうことがあります。
ハード面でのバリアフリー化が進んでも、人々の無関心や偏見によって意識上のバリアがつくられてしまう可能性があります。
参考記事:(政府広報オンライン)街の中のバリアフリーと「心のバリアフリー」
身近にあるバリアフリーの例は?

私たちの身近には意識して探してみると、さまざまなバリアフリーがあり、家庭内にもバリアフリーを意識したユニバーサルデザインがあります。
例えば、どこの家庭にもあるシャンプーボトルもユニバーサルデザインです。
シャンプーボトルの表面には、きざみ状の突起が付けられているため、シャンプー中に目が開けられなくても触っただけでリンスとの区別ができるのが特徴です。
また、足が不自由な家族がいる場合は、玄関先にスロープを設置したり、屋内もできるだけ段差がないような配慮を施します。
立ったり座ったりが多い浴室や玄関先に、手すりを設置するのもバリアフリーの一例です。
その他にも、家電のボタン部分に点字が施された商品や、車いすユーザーが使いやすいキッチン・洗面台などのバリアフリー製品もあります。
街中にあるバリアフリーの例
身近にあるバリアフリーは、家庭内だけでなく街中にもあふれています。
- 視覚障害者誘導用ブロック
- 音響式信号機
- スロープ・手すり
- 障害者用エレベーター
- 多機能トイレ
視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)は、日本で考案・開発したもので、1967年に岡山県にある交差点に設置されたのが最初です。
現在では視覚障害者のためのバリアフリーとして、全国の主要な交差点・歩道・駅・公共施設をはじめ、民間の商店街の出入り口などにも幅広く設置されています。
また、音響信号機も目にする機会の多いアイテムのひとつです。
近年、増えている多機能トイレは、車いすユーザーや介助の必要な人が利用しやすいように、出入り口や広いスペースを設けるなどの工夫が施されています。
これらのバリアフリー化は以前に比べると進んでいますが、まだまだ整備は不十分な状況です。
学校にあるバリアフリーの例
学校では、障害をもつ生徒ともたない生徒が同じ場所で学ぶ「インクルーシブ教育」が進められています。
そのためには、学校の設備におけるバリアフリーとともに、先生や生徒たちの意識上のバリアフリーが重要です。
学校では、肢体に障害をもつ生徒や先生のために、適所にスロープを設ける必要があります。
スロープは固定式のほかに、必要に応じて移動させられる組み立て式や巻き取り式のものがあります。
学校では体育館のステージ上に立つ機会などもあるため、必要に応じて昇降できる移動式段差解消機があると便利です。
学校にあるバリアフリーの基本は、操作がしやすい設備を取り入れ、誰もが利用しやすい場所に整えることです。
くわしくは、文部科学省の資料も参考にご覧ください。
駅や公共交通機関にあるバリアフリーの例
駅や公共交通機関にあるバリアフリーには、障害をもつ人をはじめ、すべての人が一人でも安全に利用するための配慮がたくさんあります。
例えば、改札口やホームまでの移動経路に設置されているエレベーターは、その一例です。
現在、駅構内に設置されている券売機は、車いすでも利用しやすいバリアフリー仕様のものが主流です。
公共のあらゆる場所には視覚障害に配慮した点字表記や音声案内機能、聴覚障害に配慮した電光掲示板なども設置されています。
また、都心部の主要な駅のホームには、ホームドアの設置が進んでいます。
ホームドアの設置によって、視覚障害者をはじめ子どもからお年寄りまで、ホームからの転落を防げるようになりました。
都心部でのホームドアの設置は、今後も進んでいく予定です。
参考記事:(JR東日本)2024年度のホームドア整備計画について
バリアフリーのマップがある?
外出時に利用できるバリアフリー情報をまとめたサイトがあります。
提供している都道府県ごとに、情報のまとめ方や検索方法に若干の差がありますが、インターネット上から無料で利用できます。
バリアフリーマップでは、障害者用の駐車場・トイレ・エレベーターなどの情報のほかに、視覚障害者誘導用ブロック・手話対応・外国語対応などの情報が得られます。
検索方法は、大まかな地域・利用する施設の種類・探したい設備の種類などの項目を指定したうえで検索すると必要な情報が得られるシステムです。
検索できる設備のなかには、ベビーベッドや授乳室などもあるので、赤ちゃんを連れての外出にも活用できます。
参考記事:(内閣府)都道府県・指定都市バリアフリー・ユニバーサルデザイン推進施策関連のホームページ一覧
聴覚障害者が困っていることは?
私たちは、インターネットをはじめとする情報通信ネットワークのなかで、暮らしています。
ニュースや公共の情報は視覚によっても入手できますが、音声でしか得られない情報というのもあります。
聴覚障害者が困ることは、音声情報を得るのが難しいことです。
ニュースや一般的な情報ならば、あらゆる情報通信ネットワークのなかで得られますが、身近な会話などの音声情報は聞くことが困難です。
聴覚障害は外見からは気付きづらい障害のため、周りから誤解されてしまうことがあります。
また、聴覚障害者のコミュニケーションのとり方は人それぞれ異なるため、周囲とのコミュニケーションがとりづらいのも特徴です。
下記のリンク先では、聴覚障害者が感じるバリアや必要な配慮をご紹介しています。
関連記事:耳が不自由な人が困ることとは?聴覚障害者への必要な配慮も詳しく解説!
聴覚障害者が学校で困ること
聴覚障害者は学校に通学する際、授業の開始時刻や終了時刻を知らせるチャイムに気付かなかったり、補聴器を使用している場合は騒音が気になったりします。
その他に困ることは、先生やほかの生徒の話を聞き取りづらいことです。
ひと口に聴覚障害といっても、障害の程度によって聞こえ方に違いがありますが、周囲にはなかなか理解してもらえないことも多いです。
自分の見えない位置から呼びかけられても気付けないため、無視したととらえられてしまう場合があります。
これらのコミュニケーションの困難は、適切な道具や支援ツールを導入することで解決できます。
近年は、聴覚障害をサポートするさまざまなコミュニケーション支援ツールがあるので、ぜひチェックしてみてください。
関連記事:聴覚障害者が学校生活で困ることは?必要な配慮やコミュニケーション支援ツールも紹介!
聴覚障害者が災害時に困ること
災害時など、危険を知らせるための放送やサイレンは音声によるものが多いため、聴覚障害者は気付くことができずに困ることがあります。
近年は、音声情報だけではなく、メールなどで情報が取得できるように改善されています。
しかし、通信環境が遮断されたり不安定な状況であれば、それらの情報も得られません。
聴覚障害者は一般的な電話での通話は難しいため、通信環境がなければ家族や周囲との連絡も困難になるでしょう。
また、音声による会話ができない場合は、言葉に出して助けを呼べないのをはじめ、孤立してしまう可能性も高くなります。
聴覚障害者自身も、日頃から災害を想定した上でいろいろと備えておくことが大切ですが、私たちもいざという時のために必要な支援を知っておきましょう。
関連記事:聴覚障害者が災害時に困ることは?必要な支援や役立つパンフレットも紹介!
聴覚障害者のためにできることはある?
聴覚障害者のためにできることは、まず聴覚障害について正しく理解することです。
そして、対象者がどのようなことに困っているのかを把握したうえで、対象者に合ったサポートをするように心がけましょう。
聴覚に障害があると、周囲とのコミュニケーションの不足により、孤立してしまう傾向があります。
緊急時の音声アナウンスやサイレンは、聞き取れない可能性が高いため、身近に聴覚障害者がいる場合は声をかけるようにしましょう。
聴覚障害者は手話を使うイメージがありますが、実際に手話を使う人は限られています。
筆談やコミュニケーション支援ツールなどを利用すれば、コミュニケーションがとれるので、困っている人を見かけたらサポートが必要かどうかをたずねてみてください。
バリアフリーの設備を付けると補助金が出る?

バリアフリーの整備は、国が進める「共生社会政策」の一環でもあるため、バリアフリーの設備を付けると補助金が出ます。
バリアフリーは、障害の有無に関わらず多様な人が平等に暮らすためのものなので、整備する目的や場所によって管理する機関が異なります。
例えば、公共交通機関に関することは国土交通省で、身体障害に関することは厚生労働省というように変わります。
バリアフリーの設備の整備に関わるのは、以下の省庁です。
- 文部科学省・・・公立学校の施設整備など
- 厚生労働省・・・身体障害に関わる設備など
- 経済産業省・・・福祉用品の開発など
- 国土交通省・・・公共交通機関のバリアフリーなど
バリアフリーというと、スロープなど目に入りやすいものだけに集中しがちですが、共生社会政策ではアイデンティティによって行動などを制限されない社会を目指しています。
参考記事:(内閣府)バリアフリー化推進施策関連のホームページ
バリアフリーの設置が必要な場所は?
バリアフリーの設置が必要な場所は、私たちの日常に密着しているすべての場所です。
例えば、通勤や外出のときに使用する公共の交通機関・学校・会社・スーパー・商業施設・病院はもとより、映画館などの娯楽施設にもバリアフリーは必要です。
バリアフリーは、すべての人が利用しやすくするための配慮ですが、それと同時に有事の際の安全面も考慮したうえで、対応マニュアルなどを作成することになります。
例えば、共用施設において避難が必要な災害が起こった場合、聴覚障害者には緊急事態を知らせるアラームや音声アナウンスが聞こえません。
緊急時を文字や光で知らせる「聴覚障がい者向け緊急情報システム」などの導入が求められます。
参考記事:(東京都中途失聴・難聴者協会)聴覚障がい者向け緊急情報システム
住宅に関するバリアフリーの例
日常的に暮らす住宅にも、居住する人のライフスタイルに合わせたバリアフリーの設置が必要です。
住宅に関するバリアフリーの例には以下のようなものがあります。
- 音が出づらい床材の設置
- 屋内信号装置
住居では、不自由なく生活できるようなシステムが必要です。
難聴者が補聴器を使用する場合、会話以外の生活音は雑音になってしまいます。
静音設計の家電を使うほか、音の出づらい床材を使うこともバリアフリーとして有効です。
また、屋内信号装置は、生活に欠かせないインターフォン・電話・火災報知器などの音や、子育て中の子どもの泣き声に反応して、光や振動で知らせてくれる装置です。
住宅にバリアフリー設備を設置する場合は、障害の程度などによって補助金や控除を受けられる場合があります。
詳しい内容や申請方法は、下記のリンクを参考にご覧ください。
関連記事:バリアフリーの補助金と申請方法は?リフォーム対象や4つの注意点もわかりやすく解説!
聴覚障害のための身近なバリアフリー商品は?
前項でご紹介した、音が出づらい床材や屋内信号装置は、聴覚障害のための身近なバリアフリー商品として代表的な存在です。
聴覚障害をもつ人は、音声放送されているテレビやラジオの番組を楽しむことができません。
手話放送や字幕放送は限られているため、その他の番組を楽しみたい場合は、音声文字変換アプリが有効です。
スマートフォンやタブレット端末に音声文字変換アプリをダウンロードし、パソコンやテレビなどのスピーカーの出力端子とスマートフォンをつなげて使用します。
その他の身近なバリアフリーには、消防庁が提供する「Net119緊急通報システム」があります。
事前の申請が必要になりますが、救急や火事などの緊急時にスマートフォンから通報用Webサイトにアクセスして利用できるシステムです。
バリアフリーで珍しいものはある?
街中で見かける多機能トイレは、わかりやすいバリアフリーのひとつです。
一般的な多機能トイレは、車いすなどでも利用できるように広めの空間をとり、便座や洗面台のまわりには手すりが設けられています。
珍しいものとしては、便座自体が電動で昇降することによって、使用する人の立ち座りをサポートするリフトアップトイレがあります。
参考記事:(TOTO)トイレリフト
また、体調管理に欠かせないアイテムのひとつに体温計がありますが、一般的な体温計の検温終了を知らせるのは、音声アラームです。
ですが音を聞き取れない人には、音声アラームが聞こえません。
そこで、耳に障害があっても検温終了に気付けるように開発されたのが、音とともに振動でも知らせてくれる体温計です。
参考記事:(シチズン)振動体温計
バリアフリーとユニバーサルデザインは違うの?
バリアフリーやユニバーサルデザインは、どちらも多様性に対応するためのものですが、対象となる人や考え方に違いがあります。
バリアフリーは主に、障害者や高齢者など、体の特定の部分に障害をもっている人を対象におこなわれるものです。
日常生活の障壁(バリア)を取り除いて使いづらさを改善します。
一方のユニバーサルデザインでは、年齢・性別・国籍などのアイデンティティに関わらない誰もが使いやすいデザインを目指しています。
バリアフリーと大きく違うのは、障害者を対象としていないことです。
下記の記事では、この2つの違いや今後の課題についてわかりやすくご紹介しています。
関連記事:バリアフリーとユニバーサルデザインの違いは?簡単にわかる具体例や課題も解説!
コミュニケーションバリアフリーとは?
コミュニケーションバリアフリーとは、コミュニケーションの障壁を取り除くことです。
私たちが生活するうえで、あいさつや周囲とのコミュニケーションは、とても重要です。
しかし、視覚や聴覚に障害をもつ人は、周囲とうまくコミュニケーションがとれないため、必要な情報を得られない傾向があります。
こういった観点から、コミュニケーション障害は「情報障害」とも呼ばれています。
コミュニケーションバリアフリーを取り入れることで、障壁を取り除くことが可能です。
障壁を取り除くためのさまざまな方法があるので、下記のリンク先を参考にしてください。
関連記事:コミュニケーションバリアフリーとは?聴覚障がい者の悩み・困りごとに寄り添える具体例も紹介!
コミュニケーションのバリアをなくす「Pekoe」
コミュニケーションのバリアをなくす方法のひとつに、リコーが提供する「Pekoe」があります。
「Pekoe」は、聴覚障害者向けのコミュニケーションサービスです。
パソコンにアプリをインストールし、対面での会議やオンラインミーティングなどに利用できます。
音声情報をリアルタイムで文字化してくれるため、聴覚障害者を含む複数人での会話をスムーズにおこなうことが可能です。
これまでは、他の参加者が内容を要約して書き起こすなど、聴覚障害者のためのサポートが必要でしたが、Pekoeがその役割を果たしてくれます。
聴覚障害者とのコミュニケーションバリアをなくしたい方におすすめのサービスなので、まずは無料のお試しサービスをご利用ください。
\聴覚障がい者向け音声認識ツール/
まとめ
この記事では、聴覚障害に役立つバリアフリーをはじめ、いろいろな種類のバリアフリーを 一覧でご紹介しました。
現在は多様性を受け入れる取り組みとして、バリアフリーの設置やユニバーサルデザインの起用が進んでいます。
多様な人が不自由を感じずに暮らすためには、ハード面のバリアフリーに加え、私たち一人ひとりの「心のバリアフリー」を進めることも重要です。
バリアフリーが設置される意味を正しく理解したうえで、日頃から適切な配慮ができるよう心がけましょう。
