障害者の支援アプリ13選を一挙紹介!自治体推奨アプリや役立つツールも活用してみよう

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障害者の支援アプリをイメージした画像

障害者には、日常生活においてさまざまな悩みがありますが、その悩みを解消するための支援アプリが存在します。

ただ、どのアプリを利用すればいいかよくわからない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、障害者の支援アプリのなかから13個のアプリをご紹介します。

障害別にご紹介していますので、興味があるものについて参考にしてみてください。

\聴覚障がい者向け音声認識ツール/

障害者向けの支援アプリがある?

障害者にはさまざまなサポートが必要ですが、そのために現在では数多くの支援アプリがリリースされています。

これらのアプリはスマートフォンで簡単に利用でき、障害者にとって役立つ内容となっています。

必要となるサポートは障害者によって異なりますが、支援アプリは種類が多いため、自身にとって適切なアプリを利用することで、より日常生活を快適に過ごすことが可能です。

支援アプリは民間企業だけでなく、自治体などからも提供されているため、自身に合ったものを見つけることができるでしょう。

障害者手帳の代わりになる自治体推奨アプリ

障害者手帳を持っていることで、さまざまなサービスが受けられますが、利用する際には障害者手帳の提示が必要な場合があります。

そのため、障害者手帳を普段から持ち歩かなければならない、提示の際にカバンなどから出さないといけないなど、不便に感じることがありました。

近年はスマートフォンが普及したこともあり、「ミライロID」というアプリを利用することで障害者手帳の代わりに提示できるようになっています。

ミライロIDは障害者手帳の情報だけでなく、障害者割引が適用されたチケットやクーポン、障害者に役立つ情報なども利用できるなど、総合的にサポートできる自治体推奨のアプリとなっています。

参考記事:ミライロID – 障害者手帳アプリ

障害者手帳があるとどんなサービスが受けられる?

障害者手帳を持っていると、さまざまなサービスを受けることができます。

まずは、医療費、車いすや補聴器などの補装具、リフォーム費用の助成が受けられます。

これらは、障害者であることで余計に費用がかかることがあるため、それを補填する目的の助成です。

さらに、所得税や住民税、自動車税などが控除または減免される場合もあります。

他にも公共料金が割引きされるケースもあり、NHKの放送受信料については、条件によっては全額免除が可能です。

また障害者雇用でも、50人以上の従業員を雇っている一般事業主は従業員数の2.0%以上の障害者を雇用することが義務付けられていますが、障害者として雇用される際にも障害者手帳が必要となります。

障害者手帳があることで受けられるサービスの詳細については、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:障害支援区分には目安がある?認定基準や手続き方法もわかりやすく解説!

障害者とその理解者のための友活・恋活・婚活アプリ

障害者とその理解者のための友活・恋活・婚活アプリとして「IRODORI」というアプリがリリースされています。

このIRODORIは、障害者や障害に理解がある方向けの恋活・友達づくりアプリです。

このアプリ内には、障害者と障害に理解のある方だけが登録されているため、安心して利用することができます。

アプリでは、年齢や住所などの条件で検索したり、共通点を通じて出会うことが可能です。

また、異性だけでなく同性のユーザーとのチャットや通話ができるため、性別に関わらず友達をつくることができます。

参考記事:IRODORI

身体障害者向けの支援アプリ

現在では、身体障害者向けの支援アプリは数多くリリースされています。

ここでは、そのなかから代表的なものをいくつかご紹介します。

  • Wheelog!
  • オストメイトなび

それぞれ詳細に解説しますので、興味がある方は参考にしてみてください。

Wheelog!

「Wheelog!」は、車いす利用者のための地図アプリです。

車いすでは外出先で思うように移動できないケースがありますが、Wheelog!を使うと車いすでも通行できるルートがわかるため便利です。

このアプリでは、車いすに乗って走行ログを取り、そのデータを蓄積していく形となっているため、実際に通行できるルートを知ることができます。

また、バリアフリーの情報を知ることができるなど、便利なアプリとなっています。

参考記事:Wheelog!

オストメイトなび

「オストメイトなび」は、内部障害者であるオストメイト(人工肛門保有者・人工膀胱保有者)の方が、気軽に外出できるようにするためのアプリです。

オストメイトに対応した公共トイレの情報をデータベース化して、スマートフォンのアプリを通してその情報を配信しています。

オストメイトなびでは、オストメイト対応トイレの情報のほかにも、ストーマ外来設置病院、ストーマ装具取扱店舗の情報も検索できます。

また、ストーマカード(患者カード)や緊急・災害時の対策マニュアルにもなるため、オストメイトの方のサポートとなるアプリです。

参考記事:オストメイトなび

視覚障害者向けの支援アプリ

視覚障害者向けの支援アプリをイメージした画像

障害者向けの支援アプリには、視覚障害者向けのものも数多く存在します。

ここでは、そのなかから代表的なものをいくつかご紹介します。

  • kotonaveアプリ
  • Be My Eyes
  • Eye Navi

それぞれ詳細に解説しますので、興味がある方は参考にしてみてください。

kotonaviアプリ

「kotonaviアプリ」は、視覚障害者や目が見えづらくなった方向けの外出支援アプリです。

このアプリは、視覚障害者当事者団体で視覚障害者の外出支援を専門とする「認定NPO法人 ことばの道案内(通称ことナビ)」によって開発されています。

kotonaviアプリでは、音声によって道案内をする「ことばの地図」と連動することでスムーズな移動支援が可能です。

ことばの地図がある施設では、現地での移動をイメージして外出できるため、安心して利用することができます。

現在地から目的地までのルートを言葉でナビゲーションしてくれる機能のほか、駅構内の点字ブロックの敷設状況やトイレなどのバリアフリー情報についても言葉で伝えてくれます。

参考記事:NPO法人 ことばの道案内

Be My Eyes

「Be My Eyes」は、視覚障害者や低視力者がボランティアに支援を依頼することができるアプリです。

アプリでのリアルタイムのビデオ通話を利用して、ボランティアは視覚障害者にさまざまな視覚的支援をすることができます。

アプリでは、視覚障害者が支援を依頼すると、ボランティアが活動できる時間帯をもとにマッチングされ、その依頼に応じたボランティアが視覚障害者とビデオ通話で接続されます。

そして、視覚障害者のスマートフォンの背面カメラから映像情報を受け取り、ボランティアが支援をおこないます。

参考記事:Be My Eyes

Eye Navi

「Eye Navi」は、スマートフォンで利用できる視覚障害者のための歩行支援アプリです。

道案内と障害物の検出、歩行レコーダー機能が利用できます。

歩行支援としては、目的地までの方向や経路、周辺にある施設、進路上の障害物、

歩行者信号の色、点字ブロックなどを音声で通知してくれます。

障害物・目標物として認識できるのは、点字ブロックなどのほかにも、道路の白線、ガードレール、横断歩道、車止め、三角コーンなど20種類あり、歩行支援として利用可能です。

参考記事:Eye Navi

聴覚障害者向けの支援アプリ

聴覚障害者向けの支援アプリも多数リリースされています。

そのなかから代表的なものをいくつかご紹介します。

  • UDトーク
  • 110番アプリ
  • おもてなしガイド

それぞれ詳細に解説しますので、興味がある方は参考にしてみてください。

\聴覚障がい者向け音声認識ツール/

UDトーク

「UDトーク」は、音声認識機能と自動翻訳機能を活用した聴覚障害者向けの支援アプリです。

搭載されている機能には、

  • コミュニケーション支援
  • テキスト入力支援
  • 文字起こし・議事録作成

があります。

UDトークを利用することで、音声認識と音声合成を使った聴覚障害者間のコミュニケーションや、多言語音声認識・翻訳機能による多言語間のコミュニケーション、漢字かな変換や手書き機能を使っての世代間コミュニケーションを実現しています。

1対1の会話だけでなく、多人数の会話や会議でも利用できるため、さまざまな方とコミュニケーションをとることが可能です。

参考記事:UDトーク

110番アプリ

「110番アプリ」は、音声での110番通報が難しい聴覚障害者などの方が、スマートフォンを通じて文字や画像で警察に通報できるシステムです。

スマートフォンのアプリでの画面操作で、文字を用いたチャットでの110番通報ができます。

スマートフォンのGPSを利用することで、通報場所を管轄している警察本部に通報が可能です。

また、写真を撮影して送付することもできるため、状況の説明がしやすくなっています。

参考記事:110番アプリシステム|警視庁

おもてなしガイド

「おもてなしガイド」は、交通機関や観光地などでアナウンスの言語がわからない方のための支援アプリです。

スマートフォンにアナウンスの音声を聞かせることで、その内容を自身の言語に翻訳してくれます。

主に日本に来た外国人に有用なアプリですが、音声の情報をテキスト化できるため、聴覚障害者にとっても役立ちます。

使い方は簡単で、アプリを開いてスマートフォンのマイクで音声を取り込み、中央に表示されているボタンをタップするだけです。

参考記事:おもてなしガイド

ここでは、聴覚障害者向けの支援アプリについてご紹介しましたが、これ以外にもさまざまな支援アプリが存在します。

聴覚障害者向けの支援アプリの詳細については、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:聴覚障害者向けの音声文字変換アプリ【無料】をご紹介!チームのコミュニケーションにもおすすめ!

発達障害者・知的障害者向けの支援アプリ

最後に、発達障害者・知的障害者向けの支援アプリを紹介します。

代表的なものとして以下のものがあります。

  • CONDUCTOR
  • アシストガイド
  • わかりやすいニュース

それぞれ詳細に解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

CONDUCTOR

「CONDUCTOR」は、発達障害者のための支援アプリです。

発達障害者には、指示が曖昧でわかりにくい、時間の管理が難しいという悩みがありますが、CONDUCTORはこの問題をサポートしてくれます。

搭載されている機能としては、「タスク実行機能」でタスクの管理とタイムライン表示が可能で、「作業者の管理」で作業者に指示を出したりタスクの進捗状況を把握することが可能です。

発達障害のひとつであるADHDには、注意が散漫してしまう特性がありますが、タスクをタイムラインで表示することで、作業しやすくしています。

また、曖昧な表現がわかりにくい特性があるASDは、COUNDUCTORを使うことで曖昧さがなくなり、スムーズなコミュニケーションが可能になります。

参考記事:コンダクター事業|フェルマータ合同会社

アシストガイド

「アシストガイド」は、困りごとを抱える子どものための支援アプリです。

このアプリを利用して、「やること」と「やり方」を目で見えるようにすることで、子どもがひとりで行動し、本来の力を発揮しやすくできます。

「予定の作成・確認」に一日の「やること」の順番を登録したり、「おたすけメモの作成・確認」にはやり方・行き方や持ち物を絵カードで登録できます。

参考記事:アシストガイド|SoftBank

わかりやすいニュース

「わかりやすいニュース」は、話題になっているニュースをわかりやすい言葉で伝える、知的障害者向けのアプリです。

スロウコミュニケーションのWebサイトで更新されている「総合ニュース」を無料アプリにしたものとなっています。

ニュースには、「国内」「海外」「障害」「解説」の4つのカテゴリがあり、記事には写真と音声がついています。

そのため、文字より音声の方がわかりやすいと感じている方に便利です。

操作が簡単で広告なども表示されないため、使いやすいアプリとなっています。

参考記事:わかりやすいニュース

発達障害の子どもにおすすめの無料ゲームアプリはある?

支援アプリのなかには、発達障害の子ども向けの無料ゲームアプリもリリースされています。

一例をご紹介すると、以下のようなものがあります。

  • えこみゅ
    発語によるコミュニケーションが難しい子ども向けの、気持ちを伝えることができるカードアプリ
  • どうぶつまるカード
    絵カードを用いて言葉を学ぶことができるパズルゲーム
  • こえキャッチ
    声の大きさをコントロールする方法を学ぶことができるアプリ
  • ねずみタイマー
    時間管理が苦手な子どもに時間の概念を理解できるようにするアプリ

聴覚障害者の支援に役立つツールもある?

聴覚障害者の支援に役立つツールをイメージした画像

ここまで、障害者向けの支援アプリについてご紹介しましたが、聴覚障害者の支援に役立つツールも存在します。

一例をご紹介すると、

  • 110番への緊急通報システム
    音声で110番通報が困難な人がスマートフォンから文字や画像で通報ができるシステム
  • 119番への緊急通報システム
    音声で119番通報が困難な人がFAXやメールで通報ができるシステム
  • 電話リレーサービス
    聴覚障害者との通話をチャットや手話などで同時通訳するサービス
  • 映画を楽しめるサービス
    映画に字幕をつけるサービス

などがあります。

聴覚障害者の支援に役立つツールの詳細については、以下の記事を参考にしてみてください。

参考記事:聴覚障害のサポートツールでおすすめは?無料アプリや緊急用ツールもご紹介!

聴覚障害者とのコミュニケーションをサポートする「Pekoe」

会社や学校などの集団でコミュニケーションをとる場合には、「Pekoe」というツールがおすすめです。

Pekoeは、株式会社リコーアクセラレータープログラムTRIBUSから聴覚障害者向けコミュニケーションサービスとして提供されているツールです。

聴覚障害者は、会議に出席しても内容をすべて理解することが困難ですが、Pekoeを利用することで理解しやすくなります。

Pekoeには以下の機能が搭載されています。

  • 会議での会話を文字に変換して表示
  • 誤変換をその場で修正可能
  • リアルタイム配信に字幕表示
  • 過去の研修動画に字幕表示

これらの機能を活用することで、聴覚障害者の悩みだけでなく、チーム全体の悩みを解消することが可能です。

また、Pekoeを利用すれば、聴覚障害者はリアルタイムで内容が理解できるため、業務を他のメンバーと同じタイミングで始めることができます。

聴覚障害者とのコミュニケーションでお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

\聴覚障がい者向け音声認識ツール/

まとめ

ここまで、障害者向けの支援アプリについてご紹介しました。

現在、さまざまな障害者向けの支援アプリがリリースされていて、視覚・聴覚など障害別に支援アプリが存在します。

それぞれ、障害者の悩みを解消できる便利なアプリになっているため、自身に適したアプリを利用してみてください。