聴覚障害者向けの音声文字変換アプリ【無料】をご紹介!チームのコミュニケーションにもおすすめ!

聴覚障害者向けの音声文字変換アプリには、色々な種類があり、個別で使えるものから複数人で使えるものがあります。
これからコミュニケーションツールとして導入する際に、まずは無料で使用できる音声アプリを知りたいと思っている方も多いかもしれません。
今回の記事では、聴覚障害者とのコミュニケーションにおすすめの無料で使える音声文字変換アプリをご紹介します。
会議などで活躍する無料アプリや、チームで利用できるアプリもあるので、ぜひ参考にしてください。
\聴覚障がい者向け音声認識ツール/
目次
聴覚障害の音声文字変換アプリとは?
聴覚障害に対応する音声文字変換アプリは、会議や講義・会話などの音声をリアルタイムでテキストに変換するサービスです。
聴覚障害者や高齢者など耳が不自由な方でも、相手が話している内容を理解しやすくなるため、コミュニケーションを円滑にしてくれます。
基本的にはスマートフォンやタブレットなどの携帯端末にインストールして利用するため、外出先であっても気軽に利用できます。
また、会話をテキスト化するだけでなく翻訳機能が付いているアプリは、海外旅行でも活用可能です。
マスクの着用時や周りが暗い状況では、口の動きを読み取ることが困難になるため、聴覚障害者の方はコミュニケーションをとりづらい状況になります。
このように、さまざまな場面で活用できる音声文字変換アプリは、聴覚障害者とのコミュニケーションをサポートするツールとして注目されています。
音声文字変換アプリと文字起こしアプリは同じ?
音声文字変換アプリと文字起こしアプリは似ていますが、微妙な違いがあります。
まず、音声文字変換アプリは、話された言葉を自動的にテキストに変換するアプリです。
たとえば、会話や講義、インタビューなどの音声データを、その場でテキストに変換できます。
一般的にリアルタイムでの変換が可能で、AIアルゴリズムによって処理されます。
文字起こしアプリは、主に録音された音声データをテキストに変換するためのツールです。
主な目的は、会議やインタビューなどの録音をテキスト化することで、録音された音声データをアプリにアップロードし、アプリがそれをテキストに変換します。
文字起こしアプリは、翻訳家やライター、記者、研究者などに多く活用されていて、リアルタイムでの音声変換を強調しています。
一方で文字起こしアプリは録音された音声データをテキストに変換することに特化しています。
聴覚障害に音声文字変換アプリがおすすめの理由
音声文字変換アプリは聴覚障害者にとってコミュニケーションや情報アクセスの手段として有益であり、より包括的な社会を築くツールとして期待されています。
アプリを使用すると、会話や講義などの音声情報をリアルタイムでテキストに変換できるので、聴覚障害者が他の人とコミュニケーションを取る際に役立ちます。
聴覚障害者の方に音声文字変換アプリがおすすめな理由は以下のような点です。
会話の内容を理解しやすくなる
音声文字変換アプリを使用すると、会議や講義などで会話の内容を理解しやすくなります。
会議や講義では、1対1の会話とは違い、発言者が頻繁に変わったり、複数の人が同時に話したりする状況もあるでしょう。
そのため、このような場では誰が何の話をしていたのか判断ができなくなり、会議についていけない聴覚障害者の方も多くいます。
音声文字変換アプリは、発言者ごとに会話が表示されるものもあるため、誰が何を話しているのか理解が可能です。
これにより、聴覚障害者が会話に参加し、意見や情報を共有することが容易になります。
何度も聞き返すことがなくなる
聴覚障害を抱えていると、相手が話した言葉を一度では聞き取れないことがあります。
何度も聞き返していると相手が不機嫌になり、会話が続かないケースもあるかもしれません。
そのようなときに、音声文字変換アプリを利用すれば会話がスムーズに進み、人間関係も円滑になるでしょう。
アプリを介して会話を追うことができるため、情報の共有と意見の交換がスムーズにおこなえます。
音声文字変換アプリは無料で使える?

音声文字変換アプリは無料で使える場合もありますが、いくつかの制限がかかることがあります。
無料版では基本的な機能を利用できますが、より高度な機能や制限の解除、より長い音声ファイルの変換などをおこなうには有料プランへのアップグレードが必要な場合があります。
しかし、聴覚障害者向けの音声変換アプリは需要が多いため、日々進化しています。
そのため、無料でも十分に満足できる機能を搭載しているアプリが多いので、初めての方にもおすすめです。
\聴覚障がい者向け音声認識ツール/
聴覚障害向けの音声文字変換アプリ【無料】をご紹介!
すぐに無料で使える聴覚障害向けの音声文字変換アプリをいくつかご紹介します。
音声文字変換アプリは、聴覚障害者のほかにも、記者やライター、会議の議事録などで活用されています。
それぞれの用途に応じてアプリを上手に使い分けることで、コミュニケーションがよりスムーズになるでしょう。
聴覚障害者や高齢者の方は次のアプリをお試しください。
こえとら
こえとらは、聴覚障害者と聞こえる人の間のコミュニケーションを支援するために開発されたアプリです。
音声で文字入力ができたり、逆に文字を音声へ変換してもくれるので、書くことやキーボード入力が苦手な人との筆談としても使うことができます。
よく使う文が定型文として登録されており、利用者自身がよく使う文も追加登録できるので、文字入力が簡単です。
画面には、文字だけでなく、絵や地図などを使って情報を提示できるなど、はじめてでも使いやすいように開発されました。
ネットワークがつながりにくくなる災害などの非常時でも、、制限された語彙の中での音声入力、入力した文字の音声再生ができるのも特徴です。
参考記事:聴覚障がい者等支援アプリ「こえとら」
UDトーク
テレビドラマ「silent」(フジテレビ)や「星降る夜に」(テレビ朝日)などに起用され注目を集めたUDトークは、インターネットを使って、話した言葉を文字化したり、入力した文章を読み上げてくれるアプリで、「UD=ユニバーサルデザイン」を支援するために開発されました。
音声認識と自動翻訳を活用した生活やビジネスのさまざまなシーンで活用できるアプリです。
UDトークの特徴は大きく3つに分けられます。
- コミュニケーション支援
- テキスト入力支援
- 文字起こし・議事録作成支援
現在は、多くの新聞社やテレビ局などでUDトークをはじめとする音声認識システムが活用されています。
参考記事:UDトーク
YY文字起こし / YYProbe
YY文字起こしは、聴覚障害者の日常環境を可視化することを目指した文字起こしアプリです。
シンプルなデザインで、オフラインでも利用可能な機能が備わっているため、シーンを選ばず必要なときに使用することができます。
YY文字起こしの特徴は以下のとおりです。
- アカウントの登録をしなくてもすぐに使用できる
- 笑い声やオノマトペを認識してアニメーションで表示
- 19言語の翻訳に対応
向かい合った相手と一緒に画面を見ながら会話の確認ができるよう、画面を二分割し、相手側だけ上下反転して表示させることもできます。
参考記事:YY文字起こし
同じくYYSystemから提供されているYYProbeは、大人数の会議などでも使用できる、法人向けのアプリとなっています。
過去に参加した会議の内容を文字起こしして履歴に表示したり、保存した会話からキーワードで検索できるなどの振り返り機能も充実しています。
参考記事:YYProbe
Notta
Nottaは、高精度の音声認識とAI要約機能を使って、1時間の音声を5分で文字に起こし、簡潔な要約を作成します。
インタビュー、対面会議やオンライン会議で生成される多量の音声やテキストデータをAIが処理し、重要なポイントを抽出します。
Nottaの特徴は大きく3つに分けられます。
- 多様な文字起こし方法と便利な編集・共有機能
- 音声・文字起こしデータの解析で新たな価値を創出
- チームワークスペース
フォーマルな会議など、整然とした発言がおこなわれる場合の認識率は98.86%以上と、正確な文字起こしが可能です。
参考記事:Notta
無料で使えるiPhoneの音声文字変換アプリ
iPhoneには音声データを録音できるボイスメモのアプリが標準で搭載されていますが、文字起こしの機能は備わっていません。
そこで、ボイスメモとあわせて使える、もしくはリアルタイムで文字起こしをおこなえる便利なiPhoneのアプリを2つご紹介します。
iPhoneで録音した音声データを、iPhoneだけで文字起こしできる便利な自動化ツールをお試しください。
Group Transcribe
Microsoft GarageのプロジェクトのひとつであるGroup Transcribeは、対面ミーティング・会話でリアルタイム文字起こしと翻訳が可能です。
最先端の音声・言語技術と独自のマルチデバイス音声入力フォーマットにより高精度で話者を特定でき、ミーティング・会話の参加者は、誰が何を言ったかを各自の希望の言語で知ることができます。
Group Transcribeは利用しやすさを考慮して設計されているのが特徴です。
リアルタイムの文字起こしにより、聴覚に障害がある方も取り残されることなく会話に参加できます。
参考記事:Group Transcribe
Texter
Texterは、最新のAI音声認識が声をテキストに素早く変換するアプリです。
画像・音声・動画などのメディアファイルも文字に起こして、管理することもできます。
聴覚障害者や高齢の方にもおすすめで、サブスクリプションサービスがなく、永遠に無料で使えるのが特徴です。
参考記事:Texter
無料で使えるAndroidの音声文字変換アプリ
ここからは、Androidで使える音声無料アプリをご紹介します。
Androidの機能には、TalkBackという、画面上のメニューや文章などを読み上げてくれる機能があります。
こちらの機能とアプリを上手に使用すると、コミュニケーションがスムーズにおこなえるようになるので、ぜひ参考にしてください。
音声文字変換&音検知通知
音声文字変換&音検知通知は毎日の会話や周辺の音を認識しやすくし、聴覚障害や聞き取りづらさを抱える方を支援するアプリです。
最大の特徴は、米国初の聴覚障害者のための大学であるギャローデット大学と共同で開発している点です。
そのため、自動文字起こし機能以外にも便利な機能が豊富で、聴覚障害者への配慮が行き届いています。
音検知通知機能で、煙警報・サイレン・赤ちゃんの泣き声などの異常音を検知してスマートフォンに通知を送信できるので、異常に気付けず取り返しのつかない事態となってしまうリスクを回避できます。
参考記事:音声文字変換&音検知通知
Speechnotes
Speechnotesは、Googleの音声入力システムを利用して文字起こしを実現している、自動文字起こしアプリです。
そのため、Googleのサーバー上で音声がテキストに変換されるため、インターネット環境は必須となりますが、高精度なのが最大の魅力です。
他のアプリと比較しても精度が高いため、他の自動文字起こしアプリで誤変換にお悩みの方はぜひお試しください。
機能はシンプルながらも、句読点や感嘆符などの記号や改行などをワンタップで文章内に挿入できるほか、ボイスコマンドでも入力可能なのもポイントです。
参考記事:Speechnotes
チームでのコミュニケーションには「Pekoe」
職場や学校など、チームでコミュニケーションをとるには「Pekoe」がおすすめです。
Pekoeは、株式会社リコーアクセラレータープログラムTRIBUSから聴覚障害者向けコミュニケーションサービスとして始まりました。
聴覚障害をもつ方でも、会議に出席してある程度の内容をつかむことはできますが、すべてをその場で理解するのはとても難しいものです。
聴覚障害者向けコミュニケーションツール・Pekoeを使うことで
- 複数人での会話を字幕に変換
- リアルタイム配信の音声も字幕に変換
- 過去の動画も字幕に変換
が可能になります。
特に、参加する会議や授業ではリアルタイムで内容を理解できるので、聴覚障害をもつ方だけでなく、チーム全体の悩みも取り除くことができます。
誤変換があった場合は、気付いた人がその場で即座に修正でき、常に正しい情報を共有することが可能です。
また、Pekoeは、コミュニケーションツールとしてだけではなく、チームで聴覚障害に対しての理解を深め一緒に働くことを考えるセミナーを実施しています。
聴覚障害について知り、誰もが活躍できる職場づくりを目指すサポートもしておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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まとめ
今回の記事では、聴覚障害者の無料音声文字変換アプリをご紹介しました。
聴覚障害者とコミュニケーションをとるときは、音声文字変換アプリがあると便利です。
チームで使えるアプリを活用すると、複数人でのコミュニケーションがスムーズになり、業務も効率よく進みます。