Zoomの文字起こしは日本語でできる?機能や設定方法・注意点もわかりやすく解説!

ライフスタイル
#文字起こし
  • TOP
  • ライフスタイル
  • Zoomの文字起こしは日本語でできる?機能や設定方法・注意点もわかりやすく解説!
SNS
Follow us
Twitter
Zoomの文字起こしをイメージした画像

近年ではWeb会議をする機会が増えてきており、このWeb会議で多く使われているツールとして「Zoom」があります。

ZoomはWeb会議ができるツールというイメージがありますが、文字起こしをすることも可能です。

ただ、Zoomの文字起こしの方法がよくわからないと悩んでいる方もいるかもしれません。

この記事では、Zoomの文字起こし機能についての詳細や設定方法、注意点について解説します。

Zoomで日本語の文字起こしができる?

Web会議で多く使用されているZoomには、文字起こし機能が搭載されています。

ただ、この文字起こし機能は本来英語のみの対応で、日本語には対応していませんでした。

しかし、2022年9月からベータ版として日本語にも対応するようになりました。

文字起こし機能とは、その名の通り、会話の音声を認識し自動的に文字に起こして表示する機能です。

Web会議中の会話などを字幕のようにリアルタイムで文字として表示できるため、さまざまな場面で便利な機能です。

Zoomの文字起こし機能には、「サブタイトル」と「フルトランスクリプト」の2種類があります。

サブタイトルとは、映画やドラマなどの字幕と同じように表示する形式です。

フルトランスクリプトとは、画面の右側に文字を表示する形式で、Web会議での会話内容がすべてチャットのように文字として残るため、後から確認できるところが便利です。

ここからは、「サブタイトル」と「フルトランスクリプト」のそれぞれの機能について解説します。

「サブタイトル」機能

Zoomの文字起こしのサブタイトル機能は、画面の下側に字幕を表示する形式です。

音声を文字起こしした内容が、画面下に字幕として表示されます。

サブタイトル機能は、映画の字幕のように表示されるため、馴染みがある表示方法です。

字幕設定で文字を大きくすることもできるため、文字が読みやすいのが特徴です。

ただ、会話が進むたびに文字が次々と更新されていくため、過去の内容を確認できないというデメリットがあります。

「フルトランスクリプト」機能

フルトランスクリプト機能は、画面の右側に文字起こしした文字を表示する形式です。

文字起こしした情報をチャットのように表示できるため、少し前の会話をさかのぼって確認することができます。

また、フルトランスクリプト機能では、文字起こしした情報をファイルに保存することもできます。

ただ、文字を大きくできないため文字が読みづらいというデメリットがあります。

Zoomでの文字起こしは無料でできる?

Zoomでの文字起こし機能は、Zoomに搭載されている機能なので無料で利用できます。

文字起こし機能を利用するために追加料金などは必要なく、Zoomの設定で文字起こし機能をONにするだけで利用可能です。

ただし、Zoomの文字起こし機能の精度は、使用しているマイクの性能に依存します。

そのため、品質が悪いマイクを使用している場合は、うまく文字起こしができなかったり、誤認識される場合があります。

その場合は、品質の良いマイクを用意する必要があるでしょう。

Zoomの文字起こし機能自体は無料で使えますが、うまく文字起こしができる環境を整備するために資金が必要になるかもしれません。

Zoomの文字起こし機能を使う方法

Zoomの文字起こし機能をイメージした画像

Zoomの文字起こし機能を使用するためには、いくつかの確認事項と設定項目があります。

  • Zoomの文字起こしの対応バージョン
  • Zoomの文字起こしの事前準備
  • Zoomの文字起こしの設定方法
  • 字幕の大きさを変える方法

ここでは、これらの項目について解説していますので、参考にしてみてください。

Zoomの文字起こしの対応バージョン

Zoomの文字起こし機能を利用するためには、Zoomのバージョンを確認する必要があります。

特定のバージョン以降でないと、文字起こし機能に対応していないためです。

文字起こし機能が使用できるバージョンは以下の通りです。

Zoom Meetings の場合

  • Zoom デスクトップ クライアント

Windows: 5.0.2 以降

macOS: 5.0.2 以降

  • Zoom モバイルアプリ

Android: 5.0.2 以降

iOS: 5.0.2 以降

Zoom Webinars の場合

  • Zoom デスクトップ クライアント

Windows: 5.0.2 以降

macOS: 5.0.2 以降

  • Zoom モバイルアプリ

Android: 5.0.2 以降

iOS: 5.0.2 以降

最新のバージョンにアップデートしておくと、問題なく文字起こし機能が利用できますので、定期的にアップデートをおこなうようにしましょう。

Zoomの文字起こしの事前準備

Zoomの文字起こし機能を利用する前には、事前に準備する項目があります。

ここでは、この事前準備について解説します。

Zoomのバージョンを確認したら、次に必要になるのが字幕の有効化の設定です。

この設定は、まずZoomにサインインしてから、「設定」→「ミーティング」→「ミーティング(詳細)」とメニューを進んだ画面に項目が存在します。

「自動字幕」と「完全な文字起こし」をONに設定すると、字幕の設定は完了です。

完全な文字起こしをONにすることで、会話の履歴が確認できるようになります。

Zoomの文字起こしの設定方法

実際のWeb会議で文字起こし機能を使用する際には、いくつかの設定が必要です。

ここでは、この設定方法について解説します。

まずは普通にZoomでミーティングを開始します。

次に画面下にある「字幕を表示」をクリックしましょう。

自動字幕を使用する場合は、初期設定が英語になっているため、日本語に変更する必要があります。

自動字幕の日本語への設定変更は、下記の手順でおこないます。

  • 「字幕を表示」の横に表示されている矢印をクリックする
  • 「会話している言語」をクリックし、「日本語」を選択する

文字起こし機能は、最初はサブタイトルになっていますが、会話している言語の下に表示されている「完全な文字起こしを表示」をクリックすることで、フルトランスクリプトに切り替えることが可能です。

字幕の大きさを変える方法

サブタイトル機能の字幕の大きさを変える方法は、画面下にある「字幕を表示」をクリックすると表示される「字幕設定」から変更できます。

フォントサイズをスライダーで変更できるため、好みの大きさに設定してください。

設定画面に実際に文字が表示されるため、大きさを確認しながら設定することができます。

字幕の大きさが小さいと一度に表示できる文字数が増えますが、読みにくくなります。

逆に、字幕を大きくすると読みやすくなりますが、一度に表示できる文字数は少なくなるため注意しましょう。

文字起こしファイルを保存する方法

ここでは、文字起こしをファイルとして保存する方法を解説します。

まずは、Zoomでミーティングを開始し、文字起こしの設定を完了させてください。

この文字起こしした文字情報をファイルにするためには、まず「フルトランスクリプト」に変更する必要があります。

初期設定では「サブタイトル」になっていますが、サブタイトルの状態ではファイルに保存ができません。

フルトランスクリプトに変更するには、Zoomの画面下に表示されている「字幕を表示」の三角ボタンをクリックし、「全文の文字起こし表示」をクリックしてから「文字起こしを保存」をクリックします。

Zoomで文字起こしをするときの注意点

Zoomで文字起こし機能を利用する際には、いくつか注意点が存在します。

  • ホストが文字起こし設定をONにしなければ使えない
  • 文字起こしの精度は環境によって左右されてしまう

詳しく解説するので、文字起こし機能を使う際に参考にしてみてください。

ホストが文字起こし設定をONにしなければ使えない

Zoomの文字起こし機能を利用するためには、ホスト側が文字起こしの設定をONにする必要があります。

ホスト側が文字起こし設定をONにしていないと使えないため、もし自分がホストではない場合は、事前に設定してもらうように依頼しましょう。

文字起こしの精度は環境によって左右されてしまう

文字起こし機能を有効に活用するためには、文字起こしの精度が重要です。

この文字起こしの精度は、環境に影響されるため注意しましょう。

特にマイクの品質は文字起こしの精度に大きく影響します。

パソコンに最初から内蔵されているマイクは品質が悪い場合が多いため、音声がうまく文字化できなかったり、誤認識されてしまうケースもあります。

もし文字起こしがうまく反映されない場合は、マイクを交換してみることをおすすめします。

Zoomの文字起こしを使うメリット

Zoom文字起こしのメリットをイメージした画像

Zoomの文字起こし機能を使うことで、さまざまなメリットが存在します。

  • 音声が聞き取りにくい場合も内容を理解できる
  • 音声出力ができない場合も会議に参加できる
  • 後からでも内容を読み返せる
  • 聴力が弱い方の補助になる

ここでは、このようなメリットをそれぞれ詳細に解説するので、参考にしてみてください。

音声が聞き取りにくい場合も内容を理解できる

Web会議をしている環境によっては、通信やマイクなどの影響で相手の声が聞き取りにくかったり、周囲が騒がしいため聞き取れないことがあります。

文字起こし機能を使用すれば、文字で確認できるため内容を理解することが可能です。

字幕表示にすることで、音が聞こえていない状態でも内容を理解することができます。

音声出力ができない場合も会議に参加できる

Web会議には、さまざまな環境から会議に参加しますが、音声出力ができない場合でも会議に参加することができます。

テレワークなどで自宅から会議に参加する際、スピーカーなどの機材の準備が間に合わず音声出力ができない場合があります。

ただ、このようなケースでも字幕機能を利用することで、問題なく会議に参加することが可能です。

また、事情により音声が出せない場合でも、字幕の文字から会話内容が理解できます。

後からでも内容を読み返せる

文字起こし機能を利用するメリットには、後から内容を読み返すことができる点があります。

通常の会議であっても、会話の内容を聞き取れないケースがありますが、タイミングなどの問題で聞き返すことができない場合があります。

文字起こし機能を利用することで、聞き取れなかった内容でも、後から確認することが可能です。

また、文字起こし機能は議事録を作成する際にも便利です。

議事録を作成するためには会議中にその場で内容を記録しておく必要がありますが、Zoomの文字起こし機能は文字として残るため、効率的に議事録が作成できます。

聴力が弱い方の補助になる

聴覚障がいがあるなど、聴力が弱い方にとっては、Web会議では音声が聞き取りにくい場合があります。

聴覚障がい者向けには、手話や口話などでサポートする方法もありますが、それに気を取られてしまうと会議の内容に集中することは難しくなります。

Zoomの文字起こし機能を使用することで、聴覚障がいがある場合でも、会議の内容を文字で把握することが可能です。

このように、Zoomの文字起こし機能には、障がいの有無に関わらずに会議に参加できるというバリアフリーの側面があります。

現在、文字起こしツールはZoom以外にも複数存在します。

それぞれ特徴があるため、使用する場面に適したツールを導入するといいでしょう。

関連記事:【無料】文字起こしアプリおすすめ16選!選び方や活用シーンも徹底解説!

聴覚障がい者との会議などで活躍が期待できるZoomですが、文字に起こした文章は修正できないという問題点もあります。

万が一、誤変換があった場合には誤った情報が伝わってしまう恐れがあるため、誤りがあった際に即座に修正できるツールを選ぶと安心です。

\聴覚障がい者向け音声認識ツール/

文字起こしは副業にもできる?

音声を文字化する「文字起こし」については、その作業自体を副業にすることができます。

実際に行われたインタビューの音声を文字にするといった種類の仕事があり、それを受注することで報酬を得ることが可能です。

このような仕事については、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトに多数存在します。

ただし、クラウドソーシングで募集されている仕事をZoomの文字起こし機能でおこなうことは困難です。

文字起こしを副業としておこなう場合は、専用のツールを導入するか、自分の耳で聞いて文字起こしをする必要があります。

文字起こしの副業についての詳細は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:文字起こしの副業は初心者でも稼げる?収入や必要な準備などもわかりやすく解説!

まとめ

ここまで、Zoomの文字起こし機能の設定方法や注意点について解説しました。

Zoomの文字起こし機能を利用することで、会議中の聞き取りづらい内容を確認できたり、後から文字として保存できるなど、多くのメリットがあります。

また、聴覚障がい者がWeb会議に参加しやすくなるというメリットもあるため、バリアフリーとしても役立ちます。

Zoomの文字起こし機能は簡単に利用できるため、一度試してみてはいかがでしょうか。