難聴者が使う手話とは？覚える方法や他のコミュニケーション方法も紹介！
聴覚障がい者のコミュニケーションでは手話を使用することがありますが、難聴者のなかには手話が使えず、ほかの方法でやり取りをする方も多くいます。
職場や日常生活で聴難者と円滑にコミュニケーションをとるために、
「難聴者との話し方や手話について詳しく知りたい」
とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、難聴者が使う手話や話し方、手話を覚える方法、円滑にコミュニケーションをとる方法やツールをご紹介します。
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目次
聴覚障がい者が使う手話とは？
聴覚障がい者が使う「手話」とは、身振りや表情、手の形でやり取りをする手法をさします。
手話は、同じ単語を表現する場合でも、表情や口の形、方向や位置、ジェスチャーの強弱によりニュアンスを持たせることができます。
スムーズなコミュニケーションをとるためには、手話の文法と手指の動き、表情や身体のポーズなどを覚えなければなりません。
習得までにはある程度の訓練が必要ですが、手話は聴覚障がい者とコミュニケーションをスムーズにとる有効な手段のひとつです。
難聴者への話し方は？
難聴者への話し方は、手話のほかに口話・指文字・筆談などの方法があります。
手話や口話、指文字は、ある程度の知識が必要で、日頃の会話の中で訓練することでスムーズなやり取りができるようになるでしょう。
筆談は、紙やスマートフォンなどに言葉を書くことでとれるコミュニケーションなので、聴覚障がいについて詳しい知識のない方でも手軽に始められる方法です。
日常生活や職場などで、難聴者への話しかけ方としては筆談から始めてみるのがおすすめです。
コミュニケーションをとるうえで、聴覚障がい者への既成概念や方法にとらわれずに、伝えようとする気持ちが大切になります。
なかなか伝わらなくても焦らずに、ゆっくりと話したり、どのようなコミュニケーション方法がよいのか相手に確認するといいでしょう。
難聴者や中途失聴者でも手話で話せる？
難聴者や中途失聴者でも手話ができるのだろうかと疑問に思う方も多いかもしれませんが、聴覚障がい者のなかには手話ができない方もいます。
聴覚障がいは、先天性か後天性かに分かれます。
生まれつき音が聞こえない人のほとんどは手話を学びますが、途中で聴覚を失った中途失聴者の80％は手話ができません。
中途失聴者は音の聞き取りはできなくても、言葉を話すことはできるからです。
また、外耳の障がいにより先天的に音の聞こえが悪い場合は、補聴器を使えば音を聞き取れます。
このように、聴覚障がいの程度の違いなどによって、第一言語として手話を選択していない人が多くいるということも知っておくといいでしょう。
聴覚障がい者でも手話ができない人はいる？
聴覚障がい者でも手話ができない人がいるので、コミュニケーションをとるときにはどのようなやり取りが望ましいのか配慮するようにしましょう。
難聴者のコミュニケーション方法は多様で、障がいの種類によっても方法は変わります。
聴覚障がい者の手話の普及率は、65歳未満の場合は25%、65歳以上になると4.3%にとどまっています。
65歳未満の失聴者の場合は、スマートフォンやタブレット端末などの音声認識アプリを活用する人も多いという調査報告もありました。
日本での手話の普及率や、私たちが聴覚障がい者とのコミュニケーションで気をつけるポイントは以下の記事でご確認ください。
関連記事：聴覚障害者は手話ができない？日本での普及率や私たちが気をつけるべきポイントもご紹介！
手話ができない聴覚障がい者がいることに配慮してコミュニケーションをとるように心がけましょう。
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手話を覚える方法は？
手話を学ぶ方法にはいくつかの手段があるので、ご自身に合った方法で習得することをおすすめします。
手話を覚えるためには時間と練習が必要ですが、身につけておくとコミュニケーションの可能性が広がり、緊急時にも聴覚障がい者のサポートができるかもしれません。
以下のような方法で手話を学び、聴覚障がい者とのコミュニケーションの手段として役立ててみてください。
- 手話講習会で学ぶ
- 手話サークルで学ぶ
- 養成校で学ぶ
- テレビ番組や動画で学ぶ
- 書籍で学ぶ
それぞれを詳しく解説していきますので参考にしてください。
手話講習会で学ぶ
市区町村などの地方自治体では、聴覚障がい者の福祉の向上や手話の普及、通訳者養成を目的として手話講習会を開催しています。
講座のレベルや開講時期・期間・定員などは地域によって異なります。
手話講習会で学びたい方は、お住まいの市区町村の障害福祉課などに問い合わせてみるといいでしょう。
手話サークルで学ぶ
手話サークルで学ぶことは楽しく手話を身につけられる方法のひとつです。
市区町村などの地域活動や大学では、手話サークルの活動がおこなわれています。
手話サークルでは、地域の聴覚障がい者や大学の在学生とともに、学習会やレクリエーションなどの活動を通して手話を学んでいます。
どなたでも参加できる手話サークルで学びたい方は、お住まいの市区町村の障害福祉課などにお問い合わせください。
養成校で学ぶ
養成校や専門の教育機関で手話を学ぶこともできます。
このような学校では、手話通訳や手話教育者を養成するためのプログラムを提供しているので、より専門的に手話を学ぶことが可能です。
聴覚障がい者の教育機関や一般の学校で手話を教える教師の育成を目的としているコースもあるため、専門分野で働きたい方はこちらで学ぶのがいいでしょう。
手話の養成校やプログラムは地域によってさまざまで、レベルや専門性も異なります。
受講したい内容やカリキュラムは直接、養成校へお問い合わせください。
テレビ番組や動画で学ぶ
テレビ番組や動画で手話を始めるのもおすすめです。
NHK・Eテレの「NHKみんなの手話」では、一年間を通して毎週1回の講座が放送されています。
テキストも販売されているので、自分のペースでじっくり学ぶことができます。
参考記事：NHKみんなの手話
YouTubeなどの動画配信サイトでもさまざまなシチュエーションで使える手話の動画が配信されています。
自宅にいながら、実際に目で見て繰り返し練習できるので、初心者の方でも始めやすい手話の学習方法です。
書籍で学ぶ
手話に関する書籍もたくさん出版されています。
これまではイラストや写真による解説が主流でしたが、最近ではDVDや動画配信が付録として付いているものも多いようです。
実際に動きを確認しながら、書籍でポイントを抑えることができるので、確実に手話を習得したい方にはおすすめでの勉強方法です。
気になった時にすぐに書籍を見直せたり、持ち運ぶことで移動先でも手話を確認できます。
書籍で手話を学び基本をしっかり身につけたい方は書店でご確認ください。
難聴者との手話以外のコミュニケーション方法は？
難聴者とのコミュニケーション方法は、手話以外にも口話・筆談・指文字などがあります。
聴覚障がいは生まれつきのものもありますが、事故や病気、加齢が原因のものもあり、聞こえ方も人それぞれです。
耳で感じる音が小さくなり聞き取りづらくなるタイプや、音質がゆがんだようになるタイプ、補聴器をつけても声や音がまったく聞こえないという方もいます。
そのため、私たちは、状況に応じてコミュニケーションの方法を工夫する必要があります。
聴覚障がい者とのコミュニケーションのポイントや役立つツールなどは、以下の記事も参考にしてください。
関連記事：耳が不自由な人とのコミュニケーションは？大切ポイントを押さえ便利なツールも活用しよう！
難聴者と円滑にコミュニケーションがとれる「Pekoe」
リコーグループでは、聴覚障がい者向けコミュニケーションサービスとして「Pekoe（ペコ）」を運営しています。
Pekoeは、対面でもオンラインでも利用できるサービスで、会話を音声認識して見える化します。
難聴者と円滑にやり取りできるので、手話や口話、指文字などを習得していなくても手軽に取り入れられるコミュニケーションツールです。
音声認識の精度も高く、誤変換はその場で修正することも可能ですが、共有URLで誰でも修正作業に参加したり、チャットやいいね！ができる機能も特徴です。
トライアルは無料で始められるので、ぜひ検討してみてください。
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まとめ
今回の記事では、難聴者が使う手話について詳しく解説しました。
聴覚障がい者でも手話を使えない方は多いので、コミュニケーションでは配慮が必要です。
手話を覚える方法には、さまざまな手段があるのでご自身にあった方法で始めるのがいいでしょう。
便利なコミュニケーションツールなどを活用して、積極的に聴覚障がい者と関わってみてはいかがでしょうか。
