マイノリティの使い方は?わかりやすい例文で簡単解説!

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近年よく聞かれるようになった、マイノリティという言葉を正しく理解できていますか?

今回は、マイノリティの使い方は?わかりやすい例文と具体例で簡単解説!と題し、マイノリティの意味や使い方について詳しくご紹介します。

日頃、マイノリティについて語る機会はあまりないかもしれませんが、昨今はニュースや新聞などのメディアを通じて、マイノリティという言葉を耳にする機会が増えました。

この記事を読むと、マイノリティの知識や適切な使い方がわかると思いますので、参考にしてください。

マイノリティの使い方

ここからは、マイノリティの使い方をご紹介しますが、マイノリティは英語のminor(マイナー)が語源で「少数」や「少数派」という意味です。

日本では、主に「社会的少数者」や「社会的少数集団」などを指して使われています。

社会全体における権力関係において、一般的ではない考え方や存在に対して、マイノリティは使われます。

近年は、ビジネス用語としてもマイノリティという言葉が取り入れられていて、造語が頻繁に使われるようになりました。

ビジネス用語として良く使われているのは、「マイノリティオピニオン」や「マイノリティ出資」などです。

マイノリティオピニオンは少数意見という意味ですが、マイノリティ出資は過半数を超えずに出資するという意味があります。

マイノリティ出資は、優良企業が経営難に陥っている企業を救済するひとつの方法ですが、過半数を超えない形で株を独占します。

優良企業が過半数を超えずに株を独占(出資)することで、経営難に陥っている企業は経営権を手放すことなく救済される仕組みです。

以上のように、マイノリティは少数もしくは少数派という意味で、さまざまな場面で広く使われています。

マイノリティな人

マイノリティな人は、「少数派の人」という意味です。

身近なところでいえば、障がい者もマイノリティな人にあたります。

公共の場所ではさまざまなものが健常者を基準に作られている場合が多く、障がい者にとっては、不便を感じることが多々あります。

日本では社会的少数派であるがゆえに、社会的に弱い立場に置かれてしまう「社会的弱者」をマイノリティな人と呼ぶこともあります。

日本における社会的弱者とは、人種・宗教・国籍・性別の違いや疾患などによって、さまざまな状況下で不利な立場にある人を指します。


マイノリティな人は、やむを得ない状況や環境によって社会的少数派となり、少数派であるがゆえに人としての尊厳が守られない立場に置かれている状態です。

先天的な理由ではなく、後天的な状況から社会的マイノリティとなってしまう場合もあります。

ケガや疾患によって身体に障がいが残ったり、災害によって避難した先で社会的弱者になる場合です。

いずれにしても、マイノリティが人に対して使われる場合は、社会的弱者としてネガティブに使われることが多くなります。

同じ少数派であっても、大富豪や社会的成功者には、マイノリティという言葉は使われません。

関連記事:マイノリティの意味は?種類や使い方の具体例をわかりやすく解説!

マイノリティな生き方

マイノリティな生き方は「マイノリティな人」とは異なり、ポジティブなイメージで「マイノリティ」が使われます。

社会において少数派であっても、マイノリティな人は特に悪いことをしているわけではありません。

本来はマイノリティをひとつの個性ととらえ、その他の人たちと同じように差別されることなく暮らせるのが理想です。

残念ながら、マイノリティな人に対しての理解は、まだ進んでいるとは言いがたい世の中です。

しかし、そんな状況のなかでも臆することなく自分のアイデンティティをつらぬく生き方があり、それをマイノリティな生き方といいます。

マイノリティな考え方

ここからは、少数派の考えという意味の、マイノリティな考え方について解説します。

人が集まる社会において集団ができれば、そのなかでグループ分けされることは日常的にあります。

ですが、ただ少数派であればマイノリティというわけではありません。

マイノリティと呼ばれる人たちは、確固たる持論や信念を持っていたり、常識にとらわれない考え方をする人も多いです。

周りが思いつかないような発想が浮かんだり、物事を別の視点からとらえるのが得意なのも特徴です。

周りに流されることなく自分のために生きるべきという考えや、古くからの考えに従うのではなく自分で納得して決断したいというのも、マイノリティな考え方といえます。

一方で、その個性は一般的でないことがほとんどです。

そのため、周囲からは理解されづらく、受け入れられない場合や非難される場合もあり、社会的には認められにくくなっている現状があります。

マイノリティを使用した例文

マイノリティを使用した例文のイメージ画像

ここからは、「マイノリティ」を使用した例文をご紹介していきます。

マイノリティは少数や少数派という意味で、使う場面によってポジティブな意味でもネガティブな意味でも使用されます。

マイノリティという言葉自体は浸透しつつありますが、差別的に捉える人もいるので使い方には注意が必要です。

メディアなどで取り上げられているのは、マイノリティグループやセクシュアルマイノリティなど、用語や考え方として使われるのが一般的です。

日常的に使用する場合も、例えば「あなたってマイノリティだよね」のように、会話のなかで特定の相手に向ける発言は控えた方が良いといえます。

相手がマイノリティであることを悲観的に捉えている場合、差別されていると感じたり傷ついたりする可能性があります。

マイノリティは、グループや趣向など多数を指す言葉として使用するのが適切です。

以下に、社会的マイノリティと性的マイノリティの例文を具体的にご紹介しますので、使用される際の参考にしてください。

社会的マイノリティの例文

社会的マイノリティの例文をご紹介しますが、社会的マイノリティは社会における少数派の人や考え方に対して使用します。

例文1:自分が聴覚障がい者になってはじめて、マイノリティであることの不便さを実感した

例文2:障がいを持つすべてのマイノリティな人が、快適に暮らせるよう環境を整えることが重要だ

例文3:父親がアメリカ人で母親が日本人の友人は、私の身近にいるマイノリティな人といえる

例文4:良い方向に変化させるには、マイノリティオピニオンに耳を傾けることも重要だ

例文5:マイノリティであることは単なる個性に過ぎない

例文6:私は社内ではマイノリティな存在だ

マイノリティを単体で使うほか、マイノリティ出資やマイノリティオピニオン(少数派意見)のように、別の言葉と組み合わせて使用する場合もあります。

性的マイノリティの例文

性的マイノリティの例文をご紹介しますが、性的マイノリティはセクシュアルマイノリティまたは、性的少数者という言い方もあります。

主に生物学的な性別だけでは分けることのできない、LGBTQ+関連のことに使用されるのが一般的です。
では、具体的な例文をご紹介します。

例文1:近年は、性的マイノリティへの理解や権利を求める運動が、世界的に活発化している

例文2:性的マイノリティに属する人々は、日常生活で多くの不便を強いられている

例文3:性的マイノリティに関する課題の数々は、SDGsが目指す社会にとって重要です

例文4:近隣の学校では性的マイノリティへの理解を深める教育や環境整備が進んでいる

例文5:性的マイノリティに対する差別がなくなり、すべての人が平等に権利を得られるのが理想だ

性的マイノリティという言葉は浸透しつつあっても、まだまだ日本国内では、理解が深まっているわけではありません。

SDGsの目標を達成するうえで、性的マイノリティは切り離せない存在です。

参考記事:SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省

マイノリティの対義語は?

マイノリティの対義語のイメージ画像

マイノリティの対義語は?という疑問ついて解説します。

minority(マイノリティ)の語源はminorで少数という意味です。

その対義語は、多数という意味のmajority(マジョリティ)になります。

マイノリティとマジョリティは常に対の存在であるものの、マジョリティに属する人々は、自分を改めてマジョリティと意識することはありません。

私たちはマジョリティにもマイノリティにもなる可能性がありますが、それを強く意識するのは、自分がマイノリティな人になったときです。

マイノリティな存在になったときに、はじめてマジョリティからの圧力や不自由さを感じるなど、社会的マイノリティは社会的弱者に直結しています。

マイノリティとマジョリティの違いについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、参考にご覧ください。

関連記事:マイノリティとマジョリティの違いは?意味や使い方・具体例も徹底解説!

まとめ

この記事では、マイノリティの使い方やわかりやすい例文を解説してきましたが、いかがでしたか?

日頃の生活のなかで、マイノリティな人が「私はマイノリティです」とわざわざ声を挙げる機会は多くはありません。

気づいていないだけで、さまざまなマイノリティな人が身近にいます。

すべての人が不公平を感じることなく暮らせる世界を目指し、私たち一人ひとりがさまざまなマイノリティを知り、理解を深めることが重要です。