マイノリティとマジョリティの違いは?日常での使い方や具体例も徹底解説!

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この記事では、マイノリティとマジョリティの違いとその意味、使い方や具体例について解説します。

近年よく耳にすることとして、マイノリティとマジョリティという言葉がありますが、それぞれの違いや意味について、じつはよく分からない方も多いのかもしれません。

マイノリティとマジョリティについて、あまり詳しく理解できていないと感じる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

マイノリティとマジョリティの違い

マイノリティとマジョリティは、それぞれ反対の意味を持つ言葉で、マイノリティは少数派、マジョリティは多数派という意味です。

語源としては、英語のminor(少ないという意味)とmajor(多いという意味)から来ています。

ただ、マイノリティとマジョリティは少数派、多数派という意味ですが、実際にはそれ以外の要素も持った言葉として使われるのが一般的です。

特にマイノリティについては、社会の大部分を占める集団と異なる属性を持つ個人や、集団を指す場合にも使われます。

少数派であることを理由に差別などの被害を受けている人たち、という意味で使われることが多くなっているのです。

マジョリティについては、主にマイノリティの反対の存在を指す場合でも多く使われます。

マイノリティとは?

マイノリティとは、基本的には「少数派」という意味の言葉です。

ただ、実際には単に少数派である場合に使われることは少なく、社会的に少数派となっている集団に対して使われることが多くなっています。

また、単純に数が少ない方がマイノリティであるわけではなく、数は多いものの社会的に権限が少ない集団などについても、マイノリティと称されることがあります。

特に、少数派であることで社会的に差別などの不当な扱いを受けている場合によく使われるため、社会問題に関連する言葉と認識している方が多いのが現状です。

マイノリティと称される集団は数多くあり、それぞれ問題を抱えています。

マイノリティの詳細については、関連記事を参照ください。

関連記事:マイノリティの意味は?種類や使い方の具体例をわかりやすく解説!

マジョリティとは?

マジョリティとは、多数者・多数派という意味の言葉です。

英語の「major」から来ている言葉で、マイノリティの対義語として使われることが多い言葉です。

マジョリティの本来の意味としては、多数派という意味のみですが、実際には、社会的に多数派となっている集団に対して使われることが多くなっています。

また、単純に数が多いものがマジョリティとならないこともあり、数の上では少数派であっても、権限があるなどの理由により優位な立場となっている集団についても、マジョリティと表現することがあります。

このマジョリティという言葉は、単体で使われることは少なく、マイノリティの対義語として使われるのが一般的です。

マジョリティにはいくつかの派生語が存在し、多数派でありながら積極的に発言や行動をおこなわない存在をサイレントマジョリティと呼んでいます。

日常での使い方

ここまで、マイノリティとマジョリティの意味と違いについてご紹介しました。

ここでは、マイノリティとマジョリティという言葉の、日常での使い方について解説します。

どのような場面で使うのか、よく分からないという方は参考にしてみてください。

マイノリティとマジョリティの使い方

マイノリティの使い方としては、主に少数や少数派を意味する言葉として使われます。

マイノリティの由来は、英語の「minority」からきていて、英語では他にも未成年を意味しますが、日本語のマイノリティでは、このような意味で使われることはありません。

また、マイノリティは少数派を表すときに使いますが、権限的に弱者であったり差別を受けているケースもあります。

そのため、人に対して容易に使ってしまうと、相手に不快感を与えることがあり、注意が必要です。

一方で、マジョリティは多数派という意味で使われ、英語のmajorityでもほぼ同じ意味です。

ただ、マジョリティについても、単に多数派を表すだけでなく、派閥や民族などの大多数を意味することがあるため、支配層を指している場合があります。

マイノリティとマジョリティの具体例は?

近年では、性的マイノリティという言葉も多く使われるようになり、社会問題の1つとして多く目にする言葉です。

マイノリティを使った具体例としては、

「マイノリティという理由で差別された」

「マイノリティの意見も聞くべき」

といった形で、少数派を指す際に使います。

たいしてマジョリティの具体例としては、

「マジョリティだから声を上げやすいが少数意見も必要」

「マジョリティであれば他者からの支援を受けやすい」

などがあり、多数派を意味する際に使います。

マジョリティの派生語として、サイレントマジョリティという言葉がありますが、こちらはおもにマーケティングの用語として使われています。

社会的マイノリティとマジョリティ

マイノリティとマジョリティは、社会的マイノリティを指す場合に使われることが多くなっています。

社会的マイノリティとは、少数派であることを理由に権限が制約されたり、差別などを受けたため生きづらさを感じている人のことです。

社会的マイノリティとしては、LGBTを代表する性的マイノリティ、障害者、外国人や民族的少数者などを指しています。

この社会的マイノリティは近年問題となっていて、社会的マイノリティを一つの価値観で排除せず、個性の多様性として捉えることで、問題を意識し改善していく必要があります。

参考記事:「ダイバーシティ&インクルージョン」に関する意識調査

性的マイノリティとマジョリティ

性的マイノリティとは、性的指向や性自認における少数派のことです。

性的マイノリティとしてよく知られているのは、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)があります。

また、他人に対する性的欲求がない人(アセクシャル)、そもそも恋愛感情がない人(アロマンティック)、自分の性自認や性的指向を決めていない・決められない人(クエスチョニング)なども、性的マイノリティに当てはまります。

現代社会では、異性愛者が多数派のマジョリティとなっていますが、それが当たり前と認識されているため、性的マイノリティに対して偏見や差別が発生しているのが現状です。

また、性的マイノリティであることはプライベートな情報ですが、それを許可なく公表する「アウティング」も問題となっています。

参考記事:性的マイノリティ(八戸学院大学)

マイノリティとマジョリティの覚え方

マイノリティとマジョリティの覚え方ですが、言葉の意味は少数派と多数派です。

意味は正反対ですが、似た言葉であるため、使い方を間違ってしまわないよう注意が必要です。

マイノリティは英語のminor(マイナー)から、マジョリティはmajor(メジャー)から来ているということを覚えておくと間違えにくくなります。

マイノリティという言葉は、社会的マイノリティという意味で使われることも増えていて、社会問題になっていることから、慎重に使うよう配慮が必要です。

まとめ

ここまで、マイノリティとマジョリティについて、言葉の意味や使い方について解説しました。

マイノリティは少数派、マジョリティは多数派という意味で、それぞれの由来は英語の「minor、major」からきています。

マイノリティは、現在では性的マイノリティーや障害を持つ人々を示す言葉となっています。

マイノリティとマジョリティ、それぞれ似た言葉ですが意味が全く異なるため、使い方を間違ってしまわないよう注意が必要です。

また、マイノリティ側が抱える問題に目を向け、応援・共生できる社会にすることが、今後の未来に向けての大きな課題になっていくでしょう。