障害者でもできる仕事・アルバイトのランキング一覧!障害者が多い人気の職種はどんな仕事?

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障害者が安心して働けるように、サポート体制を整えている企業が増えています。

これから就職や転職をお考えの方のなかには、

「障害者でもできる仕事や人気の職種はどんな仕事なのか?」

などの疑問をお持ちの方も多いかもしれません。

そこで本記事では、障害者をもつ方でも取り組みやすい仕事やアルバイトをランキングでご紹介します。

人気の職種はどんな仕事なのか解説していくので、これから就職や転職を検討している方は参考にしてみてください。

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障害者でもできる仕事やアルバイトはどんなもの?

障害をお持ちの方のなかには、就職や転職に不安がある方も多いかもしれません。

まずは、障害のある方でも取り組みやすい仕事やアルバイトはどんなものがあるのか解説していきます。

身体障害や聴覚障害、精神障害など、障害によって特性が違うため、自分の得意分野を活かせる仕事に就くのが理想的です。

障害者に向いている仕事には、事務職、システムエンジニア、デザイナー、工場内作業、清掃員、コールセンターなどがあります。

フルタイムの正社員で働くことに不安を感じる方は、まずはアルバイトやパートから始めてみるのもいいでしょう。

正社員雇用よりも、プレッシャーが少なく、労働時間も調整しやすいのが特徴です。

給与が低い、キャリアアップが難しいなどのデメリットはありますが、働くことに慣れるということが自信になり、次へのステップアップのきっかけになる可能性もあります。

アルバイトと近い働き方の「就労継続支援A型」もおすすめです。

障害への配慮を受けながら働くことができるうえ、時給制で最低賃金が保障されているので、アルバイトと同額程度の給与を受け取れます。

障害者の働き方はさまざまな方法があるので、現在のご自身の体調やスキルに合わせて検討してみてください。

障害者が多い人気の職種ランキング一覧

障害によっては不向きな仕事や難しい作業があるので、長く続けるためにも自分に合った仕事に就くことが大切です。

ここからは、障害者をもつ方が多く取り組んでいる人気の職種をランキングでご紹介します。

それぞれの分野で、どのように働いているのか解説していくので、これから仕事を探す方はぜひ参考にしてみてください。

1位 医療・福祉業

医療や福祉業は人気の職業で、障害者雇用にも積極的です。

医療の現場では、専門スキルや資格が必要な場合が多く、看護師や理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士などとして働くことができます。

福祉の仕事には、高齢者や障害のある人が地域で自立した生活を送ることができるようなサポートを提供する、生活支援員や介護福祉士、社会福祉士などがあります。

高齢者や障害者、子どもと関わる仕事で、さまざまな人とコミュニケーションをとりながら仕事を進めることが多いです。

聴覚障害者の方でも、筆談や手話などでやり取りできる場合もあるので、人と関わることが好きな方にはおすすめです。

2位 鉱業・採石業・砂利採取業

固体・液体・ガスの鉱物を掘採したり採石する鉱業・採石業・砂利採取業でも、障害者の方が多く活躍しています。

働くには専門スキルが必要ですが、高い集中力をもつ障害者の方に向いていて、工程を覚えると長く続けられる仕事のひとつです。

金・銀・鉄などの「金属鉱業」や「原油・天然ガス鉱業」、花こう岩や大理石などを採石する「採石業、砂・砂利・玉石採取業」などに分類されていて、現場での仕事以外にも事務作業や研究員の仕事もあります。

現場作業員は、屋外にいる時間が長く、危険な場所で作業することもあるので、体力に不安な方や行動に制限がある方は事前に職場環境の確認をおすすめします。

3位 生活関連サービス業・娯楽業

生活関連サービス業・娯楽業は、日常生活を送るうえで必要なサービスや娯楽を提供する仕事で、どのような障害をもつ方でも働くことができる人気の仕事です。

生活に関するサービスは、理髪店や美容室、エステサロンなどが代表的で、家事代行サービスやクリーニング、害虫駆除などもふくまれます。

娯楽業は、遊園地や映画館、劇場といった娯楽施設の運営などの仕事です。

お客さまの要望を聞いて対応をする場面もありますが、あらかじめコミュニケーションの方法を工夫したり、他の従業員やスタッフからのサポートを決めておくことでスムーズに業務ができます。

4位 農・林・漁業

農・林・漁業は、現場作業がきついというイメージがありますが、働き方は以前に比べて変化しているため、障害者も活躍できる分野です。

農業の分野では、障害者が農業を通じて生きがいや自信を創出し社会参加のきっかけとする、農と福祉の連携「農福連携」という取り組みを推進しています。

農業全体で障害者雇用が高まっていて、障害者施設の農業参入や作業受託など、障害者の就労モデルが確立されつつあります。

今後は、担い手不足の林業や漁業向けの新たな就労モデルの確立も期待されています。

このように、障害者が働きやすいように環境が整備されつつある、農・林・漁業も人気のある業種です。

5位 電気・ガス・熱供給・水道業

電気・ガス・熱供給・水道業も障害者が多く活躍している職種です。

私たちの生活に不可欠なインフラに関わる仕事は、それぞれの業種に大手企業が参入しています。

大企業には障害者雇用率が定められているため、一定数の障害者雇用が義務付けられ、基準を達成しないと罰金や処罰の対象となります。

そのため、一般雇用とは別に、障害者雇用枠を設置していて、スキルのある障害者の雇用に積極的です。

入社後も障害への配慮を求めることができ、働きやすい環境で仕事ができるのが魅力です。

参考記事:令和4年 障害者雇用状況の集計結果

障害者に向いている仕事やアルバイトの職種は?

障害者に向いている仕事をイメージした画像

ここからはさらに詳しく、障害者に向いている仕事やアルバイトの職種を解説していきます。

自分の興味のあることやスキルを活かせる専門分野の仕事まで、障害者が活躍ができる職場は増えています。

これから就職や転職を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

事務職

障害者に向いている仕事やアルバイトには、パソコンを使ったデータ管理や電話対応、書類の管理など、身体的な負担が少ない事務職があげられます。

障害者雇用枠を利用して就職を希望する場合、事務職は求人数が多くある仕事のひとつです。

障害があることをオープンにして就職すると、業務内容や仕事量、職場環境など多くの場面で配慮が期待できます。

システムエンジニア

システムエンジニアは、お客さまの希望を聞き、プログラムの仕様を決定し設計する職業です。

プログラムを作成するための予算やスタッフの配置、仕事の進捗管理を担当する場合もあります。

企業や開発チームによって仕事内容が変わってくるため、事前にどのような仕事を任せてもらえるのかを確認しておくことをおすすめします。

現在、システムエンジニアとして働く障害者の方はとても多く、人気のある職業です。

データ入力作業

データ入力作業は、依頼主から受けた情報を、パソコンに入力する業務です。

入力するデータには、紙や電子データ、音声などがあります。

一般的な入力作業であれば、特別な資格がなくても、一定のパソコンのスキルがあればできる業務です。

データ入力は、文字どおりデータだけを入力するものもありますが、コールセンターなどで電話応対しながら、顧客の情報や問い合わせ内容などを入力するような作業もあります。

また、会議の議事録作成、文字起こし、社内情報の入力、名刺などの顧客データ入力といったものもあるので、多くの作業を経験できます。

デザイナー

Webデザイナー、グラフィックデザイナー、ファッションデザイナー、ゲームデザイナーなど、デザインの分野で活躍している障害者の方も多いです。

アーティストとしての才能や感覚がすぐれていて、独特のセンスをもっていたり、アートや美術系の専門的な知識があれば、能力を活かすことができます。

お客さまと打ち合わせなどでコミュニケーションをとったり、納期までに作品を仕上げなければいけないことも多いです。

責任やプレッシャーを感じることもある仕事ですが、やりがいや達成感も多く感じられます。

清掃職

オフィスや工場内、スーパーや病院などの施設の清掃職も障害者雇用の求人が多いです。

床のモップがけや掃除機を使った清掃、窓ふき、ごみの回収などをおこないます。

作業手順は、マニュアル化されていることが多く、人と接することが少ないので、対人関係が苦手な方でも、精神的な負担をそれほど感じることなく仕事ができます。

ひとりで集中して作業をこなせる方に向いている仕事のひとつです。

コールセンター

コールセンターでの業務は、自分から電話をかけたり、かかってきた電話に対応するため、ある程度のコミュニケーションスキルが必要です。

一般的なコールセンターには、対応のマニュアルなどがしっかり用意されていて、何をどこまでサポートするのかが明確にされているので、仕事としては取り組みやすいでしょう。

また、座ってできる仕事のため、体力的な負担を減らしたい方に向いています。

工場内作業

工場内作業は、製品の組み立てや製造工程の担当、仕分け、検品などの軽作業の業務です。

決まった作業をおこなうため、集中力を活かして仕事ができ、臨機応変な対応やコミュニケーションが苦手な方でも働きやすくなっています。

立ち仕事などの場合も多いので、ある程度体力がある方に向いている仕事のひとつです。

農業

草取りや種まき、野菜の定植、収穫など、農業の仕事は多岐に渡ります。

育てる作物や果樹、生花によって繁忙期もさまざまです。

水耕栽培などでは、ハウスや温室などの屋内施設で働くこともありますが、屋外で働く時間も多くあります。

仕事内容はマニュアル化されていることが多いですが、天候や自然環境に合わせて作業することになります。

機械を動かしたり、重いものを運ぶ場面もあるので、ある程度体力に自信のある方に向いているでしょう。

障害者が働きやすい会社とは?

障害者が働きやすい会社は、職場環境に配慮したり、障害に対して理解のある職場です。

障害者雇用促進法が推進され、企業では障害者の雇用を進めています。

それにともなって、障害者への社会的な理解度も高まっていることから、障害者自身の就労意欲も高まっている傾向です。

就職や転職の際には、以下のようなサポートや配慮があるか確認しておくとよいでしょう。

配置や能力開発に理解がある

障害の程度や種類に応じて、社内配置や能力開発に理解がある会社であれば、障害者の方も長く仕事を続けることができます。

実際に職場に配属されてから覚える業務も多くありますが、スキルアップや能力開発は個人の裁量に任せられることがほとんどです。

資格取得をしたり、専門スキルを学ぶことは仕事にも広がりが出て、ステップアップのチャンスになります。

しかし、障害者のなかには、障害特性やスキル不足から能力開発に積極的に取り組むことが簡単ではない方もいらっしゃるかもしれません。

必要があれば外部の研修に参加できる環境を整えるなど、スキルアップに向けた企業のサポートが大切です。

通勤に配慮がある

身体障害や精神障害の方のなかには、通勤ラッシュの時間帯にひとりで電車に乗ることができない方もいらっしゃるかもしれません。

満員電車を避けるため時差出勤にしたり、送迎の手段を確保するなど、出退勤の手段や時間帯への配慮が必要です。

仕事内容だけでなく、通勤に適切な配慮がなされていることにより、安心して通勤できます。

通勤に関する配慮についても事前にチェックしておくようにしましょう。

職場環境が整っている

障害のある方にとって、職場環境が整っているのかどうかはとても大切です。

企業が障害者を雇用するうえで、本人が希望する配慮を、当事者と企業側の双方で十分に話し合う必要があります。

たとえば、聴覚障害者がコミュニケーションをとるには、筆談や手話などさまざまな方法があるので、それぞれの聞こえの程度を理解して、どのやり方がいいのか確認しておきましょう。

職場のレイアウトなどを見直したり、必要であればコミュニケーションツールを導入するのも効果的です。

職場環境を整えるためにどのような配慮があるかは、以下の記事も参考にしてみてください。

関連記事:聴覚障害者に職場でできる配慮とは?障害者雇用への理解を深めて働きやすい環境づくりを!

障害者が働きやすい職場環境を整えるには、事前に準備をしたり用途に応じて新しいツールを取り入れることが大切です。

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障害者の仕事やアルバイトの探し方

障害者の仕事の探し方をイメージした画像

障害者の仕事やアルバイトの探し方は以下のような方法があります。

  • ハローワーク
  • 地域障害者職業センター
  • 障害者就業・生活支援センター
  • 障害者向けの就職・転職エージェント

対面で就労支援を受けられたり、オンラインで簡単に仕事を探すこともできるので、自分に合った方法を選ぶといいでしょう。

それぞれどのような方法で仕事を探すのか解説していきます。

ハローワーク

ハローワークでは、障害のある方の就職活動を支援するため、専門的な知識をもつ職員・相談員を配置しています。

仕事に関する情報を提供したり、就職に関する相談にのってくれたりと、きめ細かい支援を受けられるのが特徴です。

事業主に、障害への配慮を依頼したり、採用面接への同行もおこなっているので、ひとりでの就職活動が不安な方にはおすすめです。

障害者手帳をお持ちでない方も利用できるので、お近くのハローワークにお問い合わせください。

参考記事:ハローワークインターネットサービス

地域障害者職業センター

地域障害者職業センターとは、障害のある人に対して専門的な職業リハビリテーションを提供している施設です。

就職先を直接紹介してくれる施設ではありませんが、障害者職業カウンセラーや相談支援専門員、ジョブコーチなどが配置されており、就職に向けたさまざまな支援を受けられます。

地域障害者職業センターは、ハローワークや企業と連携し、障害別に就業支援に関する実践力の修得を目的とした研修もおこなっています。

参考記事:地域障害者職業センターによる支援サービス

障害者就業・生活支援センター

障害者就業・生活支援センターは、就業に関わる相談や支援をしている施設のことです。

「働く意思があるのに就職先が見つからない」などの悩みがある方は、まずは相談しに行ってみることをおすすめします。

障害がある方の自立や安定した社会生活の実現に向けて、雇用、保健、福祉、教育などのさまざまな支援機関と連携して相談を受け付けています。

また、働くことに継続的なサポートを必要とする障害者に対して、能力に応じた就労場所の確保や職場定着への支援を担当している施設です。

気軽に相談しに行ける窓口として、令和5年4月時点で全国337ヵ所に設置されています。

参考記事:障害者就業・生活支援センターについて

障害者向けの就職・転職エージェント

障害者向けの就職・転職エージェントを利用するのも効果的です。

アドバイザーから求人紹介などのサポートが受けられ、自分で企業と連絡をとらなくてもエージェントが代行してくれるので、選考に集中できます。

初めて就職・転職する方や仕事が長続きせず困っている方は、障害者の転職・就職に強い障害者支援特化型のエージェントに相談するのもおすすめです。

多くの障害者を支援してきた実績があるので、転職活動の方針や今後のキャリアプランも相談できます。

聴覚障害者や難聴者の方で仕事を探している方は、以下の記事を参考にしてみてください。

関連記事:聴覚障害者におすすめの仕事11選!難聴でもできるパートや役立つ資格もチェック!

障害者の仕事やアルバイトが見つからない時はどうする?

障害者の方のなかには、ハローワークに通ったりスキルアップに向けて行動しているにも関わらず、仕事やアルバイトがなかなか見つからないと不安に感じている方もいらっしゃるかもしれません。

努力していても結果が出ないと焦る気持ちもあるかと思いますが、「やりたいことがわからない」「応募したい会社が見つからない」という方は、どのような仕事・業種があるのか、情報不足の可能性があります。

障害によって、自分にはこのくらいの仕事や働き方しかできないだろうと、仕事を探す幅を限定している方も多いかもしれません。

企業では、障害者の雇用促進が進められているので、働く環境も以前よりも整えられています。

仕事をするうえで必要となるサポートを事前に企業と相談しておくことで、自分に合った環境で働ける可能性もあります。

自分には無理だろうと決めつけずに、まずはさまざまな就労サポートを利用して、情報収集してみるといいでしょう。

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まとめ

今回の記事では、障害者の仕事やアルバイトについて詳しくご紹介しました。

障害によっては向いている業界や苦手な仕事もあるので、自身の特性やスキルに合った環境で働けるように、ハローワークや支援機関をご利用ください。

仕事の幅を限定せず、いろんな業界の情報収集をしてみると新しい可能性を発見できるかもしれません。

これから就職・転職活動を検討している方はぜひ参考にしてみてください。