東京2025デフリンピックの種目一覧!開催日程や大会の歴史・夏と冬の種目数も紹介!

2025年、東京で「ろう者のオリンピック」としてデフリンピックが開催されます。
日本での開催は初めてということもあり、国内では大会に向けて注目度もあがってくるでしょう。
これから大会のことを詳しく知りたい方のなかには、
「東京2025デフリンピックにはどのような種目があるの?」
「詳しい開催スケジュールや大会の歴史、夏と冬の種目数は?」
などの疑問を持っている方も多いかもしれません。
そこで、今回の記事では東京2025デフリンピックについて大会スケジュールや種目など詳しく解説していきます。
ボランティアやチケット情報もご紹介するのでぜひ参考にしてみてください。
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目次
東京2025デフリンピックの種目一覧
まずは東京2025デフリンピックの全21種目をご紹介します。
- 陸上
- バドミントン
- バスケットボール
- ビーチバレーボール
- ボウリング
- 自転車(ロード)
- 自転車(マウンテンバイク)
- サッカー
- ゴルフ
- ハンドボール
- 柔道
- 空手
- オリエンテーリング
- 射撃
- 水泳
- 卓球
- テコンドー
- テニス
- バレーボール
- レスリング(フリースタイル)
- レスリング(グレコローマン)
70ヵ国〜80ヵ国の地域から、約3,000人の選手が参加する東京2025デフリンピック。
駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場を主要会場として、全21種目の競技がおこなわれます。
競技は、オリンピックとほとんど同じルールでおこなわれますが、耳の聞こえない人がプレーできるように、どのような工夫をしているのかにも注目です。
デフリンピックの大会の歴史
デフリンピックはパラリンピックよりも歴史が古く、夏季大会が1924年にフランスで、冬季大会は1949年にオーストリアで初開催されました。
大会の当初は、「国際ろう者競技大会」として開催され、1967年には「世界ろう者競技大会」と名称が変更されています。
国際パラリンピック委員会の発足当時は、耳の聞こえない人もパラリンピックに参加していたという歴史があります。
しかし、1995年に大会の独創性を追求するために別組織として独立し、2001年には国際オリンピック委員会の承認を得て、現名称に変更されました。
現在は、「国際ろう者スポーツ委員会」で運営され、世界104ヵ国が加盟しています。
ろう者のための国際的な大会として、参加者同士は国際手話でコミュニケーションを深めるのが特徴です。
競技会場で選手は、補聴器などの聞こえをサポートする機器の使用は禁止され、耳の聞こえない選手同士が同じ状況で公平にプレーし競い合います。
大会を通して、社会生活の「言葉のバリア」がなくなり、誰とでもコミュニケーションがとれる社会づくりが期待されます。
デフリンピックは2025年で何回目?
東京2025デフリンピックは、夏季大会としては25回目の開催となります。
1924年にフランスで始まったため、東京大会は記念の100周年です。
日本からは、100人以上の選手が参加していますが、まだまだ世間からの認知度は低い状況です。
2021年におこなわれた認知度の調査では、パラリンピックが約98パーセントに対して、約16パーセントとはるかにおよびません。
東京大会をきっかけに認知度があがり、世間から注目されることも期待されます。
デフリンピックのマークの意味とは?
デフリンピックの公式ロゴマークは、ろう者のデザイナーであるラルフ・フェルナンデス氏が手がけています。
手話・ろう文化・結束と継続などの要素からなり、手の形で「ok」・「good」・「great」を意味するサインです。
このサインは「デフリンピック」・「結束」の手話で、ロゴマークの中央は「目」を表していて、ろう者が視覚を中心にして生活を送っているという意味も込められています。
カラーは、赤・青・黄・緑で、アジア太平洋、ヨーロッパ、全アメリカ、アフリカと4つの地域連合を表現しています。
東京2025デフリンピックの公式エンブレムについては、以下の記事で解説しているのでご確認ください。
関連記事:デフリンピックのマークの意味は?2025年東京開催の大会エンブレムや特徴・魅力も解説!
デフリンピックの種目数はいくつある?

デフスポーツには多くの種類がありますが、競技種目は開催地によって変更されることがあります。
開催される競技は、公式情報などで確認するようにしましょう。
ここからは、夏季大会、冬季大会でこれまで開催されたことのある競技種目をご紹介します。
ルールは、オリンピックとほぼ同じでおこなわれ、耳が聞こえない人がスムーズにプレーできるように、さまざまな工夫がされています。
例えば、陸上のスタートはランプの光で知らせたり、サッカーでは笛だけでなく旗を使用して合図をします。
東京2025デフリンピックを楽しむためにも、どのような競技があるのかチェックしてみてください。
デフリンピックの夏の種目
2022年までの夏の公式競技は全部で21種目あります。
- 陸上
- バドミントン
- バスケットボール
- ビーチバレーボール
- ボウリング
- 自転車
- サッカー
- ゴルフ
- ハンドボール
- 柔道
- 空手
- マウンテンバイク
- オリエンテーリング
- 射撃
- 水泳
- 卓球
- テコンドー
- テニス
- バレーボール
- レスリング(フリースタイル、グレコローマン)
参考記事:デフリンピックのご紹介|全日本ろうあ連盟
以前は、体操競技や水泳の飛び込み競技も公式競技として開催されていましたが、2025年の東京大会ではおこなわれません。
前回開催されたブラジル2021大会で日本選手団は95人の選手が派遣され、金メダル12個、銀メダル8個、銅メダル10個で過去最高のメダルを獲得しています。
参考記事:大会・イベントレポート詳細|TOKYOパラスポーツ・ナビ
デフリンピックの冬の種目
2023年冬季デフリンピックは6種目で開催されました。
- アルペンスキー
- スノーボード
- クロスカントリースキー
- カーリング
- チェス
- フットサル
当初はアイスホッケーも開催予定でしたが、アメリカ・カナダが不参加を表明したため中止となっています。
今大会からは、ミックスダブルスカーリング、フットサルが新種目として導入されました。
トルコ・エルズルム2023大会での日本選手団の成績は、銀メダル4個、銅メダル3個で過去最高のメダル獲得数です。
参考記事:日本選手団・大会概要|全日本ろうあ連盟
本大会で開催されない競技以外にも、聴覚障がい者がチャレンジできるスポーツは数多くあります。
東京2025デフリンピックの開催日程は?

東京2025デフリンピックの開催日程や会場を詳しく解説していきます。
【日程】
2025年11月15日〜26日(12日間)
開会式 11月15日
閉会式 11月26日
ほとんどの競技が東京を中心に開催されますが、サッカーは福島県のJヴィレッジでの開催が決定されています。
デフリンピックの出場資格
デフリンピックには以下の2つの出場資格があります。
- 補聴器などを外した状態で、聞こえる一番小さな音が55デシベル以上である者
- 各国のろう者スポーツ協会の登録者のうち、競技団体ごとの選考会で、記録や順位など出場条件を満たしている者
日本の場合は、「全日本ろうあ連盟」に加入していることが条件となります。
競技中には選手は、補聴器などをせずに、耳の聞こえを公平にして競技をするので、日常会話レベルが聞こえない55デシベルが基準です。
障害認定を受けているのかは問われず、出場のチャンスは多くの方にあるので、今後、プロ選手を目指したい方は、選手発掘のためのトライアウトなどに参加できます。
参考記事:デフリンピックのご紹介|全日本ろうあ連盟
ボランティアの募集はある?
デフリンピックには毎回多くのボランティアが参加しています。
東京2025デフリンピックのボランティアは、令和6年11月頃に募集を開始する予定です。
世界から集まる選手のコミュニケーションを支えるために、国際手話を使える通訳士が多く活躍しています。
受付や用具運搬、選手をスタート地点に誘導するなど、手話ができなくてもできるボランティアの募集もあるので興味のある方はぜひチャレンジしてみてください。
耳が聞こえない人との関わりやサポートに不安な方は、事前に勉強したり体験することもできます。
本大会前に経験を積みたい方は、各都道府県やパラスポーツ競技ごとにボランティアを募集したり、養成講座などを開催しています。
デフスポーツをはじめ、障がい者スポーツを支えるための第一歩としてもおすすめです。
チケットはどこで入手できる?
初めての日本開催ということで、東京2025デフリンピックをぜひ現地で観戦したいという方も多いと思いますが、まだチケットについての詳細な情報は発表されていません。
テレビ放送やライブ配信がおこなわれる可能性も高いので、公式サイトなどで情報をご確認ください。
オリンピックやパラリンピックでは、公式マスコットのグッズなどが多く販売されます。
東京2025デフリンピックの公式マスコットやエンブレムも続々と発表されているので、購入や寄付でも大会を応援することができます。
現地での応援のほかにも、さまざまな方法で大会をサポートできるので、気になる選手や競技からチェックしてみてください。
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まとめ
今回の記事では、東京2025デフリンピックを詳しく解説しました。
パラリンピックよりも長い歴史があり、夏季大会、冬季大会ともに世界中で参加選手は年々増えています。
日本選手団のレベルもあがっているため、参加大会では毎回メダル獲得数の記録を更新しています。
開催ごとに競技が異なり、手話を使って多くの人とコミュニケーションをとるのが大会の特徴です。
そして、東京大会は100周年の記念大会として、各国からたくさんの選手が日本に集結して競い合います。
ボランティアや現地観戦のチケットなど、これから詳細情報が解禁されていくので、見逃さないように公式サイトなどを確認してみてください。
