デフリンピックのマークの意味は?2025年東京開催の大会エンブレムや特徴・魅力も解説!

2025年に東京でデフリンピックが初開催されます。
オリンピックやパラリンピックにくらべると認知度が低いので、大会のことをあまりよくわからない方も多いかもしれません。
「デフリンピックのマークの意味は?」
「大会の特徴や魅力、種目を知りたい」
このような疑問を解決するために、今回の記事ではデフリンピックの情報を詳しく解説していきます。
特に、ロゴマークの意味や大会エンブレムに込められた思い、大会の魅力について詳しくご紹介するので、これから理解を深めるきっかけにしてみてください。
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目次
デフリンピックとは
デフは、英語で「耳が聞こえない」という意味で、デフリンピックは、「ろう者のオリンピック」として開催されています。
パラリンピックよりも歴史が古く、夏季大会が1924年にフランスで、冬季大会は1949年にオーストリアで初開催されました。
大会の当初は、「国際ろう者競技大会」として開催され、1967年には「世界ろう者競技大会」と名称が変更されています。
国際パラリンピック委員会の発足当時は、耳の聞こえない人もパラリンピックに参加していたという歴史があります。
しかし、現在はデフリンピックやパラリンピックの大会ごとに出場資格が差別化されているので出場できません。
デフリンピックに出場できる選手の条件は以下の2つです。
- 日常会話が聞こえないレベル
補聴器などをつけない状態で、聞こえるレベルが55dB(デシベル)以上。
- 記録や順位が優れている
各国の「ろう者スポーツ協会」に登録していて、選考会で出場記録や条件を満たしている選手。
一人ひとりの聞こえのレベルを合わせるために、競技中は補聴器などの機器は使用できないルールになっています。
参考記事:デフリンピックとは|東京2025デフリンピック大会情報サイト
デフリンピックのロゴマークの意味
デフリンピックのシンボルマークとして、国際ろう者スポーツ委員会で定められている公式ロゴマークがあります。
ろう者のデザイナーであるラルフ・フェルナンデス氏が制作したマークで、国際的なろう者スポーツのポジティブでパワフルなシンボルです。
手話・結束と継続・ろう文化などの要素が含まれていて、手の形で「ok」「good」「great」を手話で表しています。
中央は「目」を表現していて、聴覚障がい者が視覚中心に生活をしているという意味合いも含まれています。
赤色はアジア太平洋、黄色は全アメリカ、青はヨーロッパ、緑はアフリカと、4つの地域連合も表現しているシンボルです。
参考記事:デフリンピック 公式ロゴマーク
東京2025デフリンピックの大会エンブレムの意味
東京2025デフリンピックの大会エンブレムは、デフコミュニティのシンボルである「手」がテーマです。
大会を通して競技や話題に関わり、交流やコミュニティで生まれた「輪」が「花」のように咲くようにとの願いを、桜の花弁をモチーフに表現されています。
赤・青・黄・緑のカラーからは、世界中から集まる選手の多様性がイメージされます。
このエンブレムは、国内で唯一の聴覚・視覚障がい者の大学である国立大学法人筑波技術大学のデザイン学科の学生を中心に手がけられました。
2025年に向けて、大会のシンボルマークとしてさまざまなところで目にする機会が増えてくるでしょう。
参考記事:大会エンブレム|東京2025デフリンピック 大会ポータルサイト
デフリンピックの特徴

デフリンピックでは、基本的な競技ルールはオリンピックと同じように開催されます。
聞こえない選手が公平にプレーできるように、視覚的保障がされ競技環境が整っているのが特徴です。
ここからは、東京2025デフリンピックを楽しむために、大会の魅力を詳しく解説していきます。
オリンピックやパラリンピックとの違いもチェックしてみてください。
デフリンピックの魅力
基本的にデフスポーツは、競技のルールは変えずに、参加する聴覚障がい者がわかりやすいように、視覚的に状況が判断できる工夫がなされます。
この点はデフスポーツの魅力のひとつで、音で状況を判断できない聴覚障がい者は、どのようにして競技に参加しているのか注目するのもおすすめです。
例えば、陸上競技や水泳のスタートでは、光でスタートを知らせるフラッシュランプを使用したり、サッカーやバスケットボールなどのホイッスルの音はフラッグを代用することもあります。
バレーボールやサッカーなどの団体スポーツでは、試合中に「次はこの攻め方でいこう」「ここにパスがほしい」など、声を掛け合うことが難しいです。
そのため、チームメイトとは常にアイコンタクトや手話、ハンドサインでコミュニケーションをとらなければいけません。
初めてデフスポーツを観戦する方は、音が聞こえないなかで、選手がどのような工夫でハイレベルの戦いをしているのかに注目するとよいでしょう。
デフリンピックとオリンピックの違い
デフリンピックは聴覚障がい者、オリンピックは健常者を対象にしたスポーツイベントです。
運営組織の違いもあり、デフリンピックは「国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)」、
オリンピックは「国際オリンピック委員会(IOC)」で構成されています。
デフリンピックは、聴覚障がい者のスポーツ活動の促進や国際交流の場として大切な役割を果たします。
デフリンピックとパラリンピックの違い
デフリンピックとパラリンピックは、どちらも障がい者を対象としたスポーツを指しますが、参加できる人が違います。
デフスポーツの「デフ(deaf)」は「耳が聞こえない人」、パラスポーツの「パラ(para)」は「並行する」「もうひとつのスポーツ」と表され、身体障がいや知的障がいのある人が参加するスポーツです。
パラリンピックに参加できるのは、肢体不自由、視覚障がい、知的障がい、脳性麻痺のある人で、デフリンピックは聴覚障がい者のみとなります。
1989年国際パラリンピック委員会が設立された当時は、聴覚障がい者のスポーツ組織「国際ろう者スポーツ委員会」も加盟していました。
その後、デフリンピックの独自性を追求するために1995年に組織を離れたため、パラリンピックには聴覚障がい者が出場できない状況が続いているようです。
コミュニケーションの壁や選手の身体能力の差などの理由から、聴覚障がい者はパラリンピックには出場せずに、デフリンピックに専念する方向性となりました。
参考記事:パラサポWEB|日本財団パラサポ
デフスポーツとは
聴覚障がい者は、一般的には聴覚以外、身体には大きな問題がないと考えられていますが、バランス感覚では健常者よりもやや劣るといわれています。
平衡感覚をつかさどる内耳機能が低下しているという研究結果もあり、バランス感覚にハンデをもつ方が多いです。
このようなハンデや聞こえづらさを抱える聴覚障がい者同士が、条件をそろえておこなう競技を「デフスポーツ」といいます。
参加者が同じ条件で参加できるように、視覚的な情報を取り入れているのがデフスポーツの特徴です。
例えばサッカーでは、ホイッスルの代わりにフラッグで情報を伝えたり、陸上競技のスタートはランプで合図を出すなどの工夫をします。
このような工夫で聴覚障がいがあってもたくさんのスポーツにチャレンジすることができます。
デフリンピックの種目

東京2025デフリンピックで開催される全21種目をご紹介します。
- 陸上
- バドミントン
- バスケットボール
- ビーチバレーボール
- ボウリング
- 自転車(ロード)
- 自転車(マウンテンバイク)
- サッカー
- ゴルフ
- ハンドボール
- 柔道
- 空手
- オリエンテーリング
- 射撃
- 水泳
- 卓球
- テコンドー
- テニス
- バレーボール
- レスリング(フリースタイル)
- レスリング(グレコローマン)
70ヵ国〜80ヵ国の地域から、約3,000人の選手が参加する予定です。
駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場を主要会場として、全21種目で競技がおこなわれます。
詳しい開催日程やチケット情報は、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
関連記事:東京2025デフリンピックの種目一覧!開催日程や大会の歴史・夏と冬の種目数も紹介!
東京2025デフリンピックでは、今後ボランティアの募集なども始まります。
手話ができなくても、選手の誘導や設営など、大会と関わり、選手をサポートができる貴重な機会です。
聴覚障がい者の方とコミュニケーションをとる手段として、さまざまなツールやアプリを使用するのもおすすめです。
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まとめ
今回の記事では、デフリンピックのマークの意味や大会の魅力をご紹介しました。
東京2025デフリンピックの公式エンブレムは、「手」や「桜の花弁」をモチーフに作られています。
聴覚・視覚障がい者の大学である国立大学法人筑波技術大学の学生が手がけているので、公式エンブレムにもぜひ注目してみてください。
デフリンピックは、ほとんどの競技がオリンピックと同じルールで競技がおこなわれます。
音で状況を判断できない聴覚障がい者は、どのようにして競技に参加しているのか注目するのも大会を楽しむポイントのひとつです。
開催種目も詳しく解説しているので、知識を深めて、東京2025デフリンピックをお楽しみください。
