「配慮はするけど遠慮はしない」きめ細やかなサポートでお互いを理解しあう職場を目指す大切さ

大成建設様は、「地図に残る仕事。」のキャッチコピーのとおり、様々な建築物の施工や都市開発等を手掛ける大手総合建設会社です。近年は、DX推進による無人化施工等の生産プロセス改革に留まらず、建設業におけるデジタル技術とデータ活用にも意欲的に取り組まれています。また、ダイバーシティやインクルージョンを考慮した新しい時代のニーズに合致する雇用体系への変革など社会課題の対応にも思いをもって活動されています。

大成建設株式会社 様

URL: https://www.taisei.co.jp/

設立:1917年(大正6年)12月28日

所在地:〒163-0606 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 新宿センタービル

資本金:約1,227億円

従業員数:8,613名(2023年3月31日現在)

主な業務:国内外における建築・土木の設計・施工、環境、エンジニアリング、原子力、都市開発、不動産など幅広い分野で事業展開

お客様紹介

北迫 泰行 様 

大成建設株式会社人事部
人材いきいき推進室

配属先はダイバーシティ&インクルージョンの推進部署。ご本人は、障がいのある社員の採用・定着、介護をしている社員の支援、LGBTQの対応などを担当。

導入前

会議の時にすべてを伝えきれていなかった

配属先のメンバーがコミュニケーションに不安を感じていた

導入後

会議の内容をしっかり伝えるできるようになった

セミナー受講後コミュニケーションの不安がなくなった

打ち合わせですべてを伝えられない辛さ

ー Pekoe導入前の課題はどのようなものでしたか?

聴覚障がい者の方に個別にヒアリングした際に散見された意見が「会議の時に何を話しているのか分からない」ということでした。部署によっては、会議の内容を筆記して伝えるサポートがありましたが、全部は書けないので要所をまとめる程度でしか伝えられていませんでした。もしくは、所属している部署なのに「会議に出られずに後で議事録を見るだけ」のようにリアルタイムで情報を共有できない状態でした。

そのため、チームメンバーは「本当に理解してもらえたのかな?」と不安を感じていました。

ー Pekoe導入の効果はありましたか?

はい、会議等の内容がきちんと理解できるようになったことがすごく大きいと思います。また、Pekoeを利用した聴覚障がい者から、社内会議だけでなくオンライン研修や講演会、社外との打ち合わせの内容をPekoeで読めることが本当に嬉しいというコメントをもらいました。

あと、音声の認識率も高いのではないでしょうか。私は、障がい者の採用面接のとき必ずPekoeを立ち上げて、議事録作成支援としても活用しており、認識率がとても高いと感じています。

ー Pekoeを選んでくださった理由はなんでしょうか?

最大の理由は、パソコンから流れてくる音声を全部拾ってくれて、パソコン1台で完結できることです。以前から利用している音声認識サービスでYouTubeやオンラインセミナーの音声をとるとき、パソコンのスピーカーにマイクを近づけて音をとるのでノイズが入ったり、機器を接続するための設定をする必要があり、うまく使えないことがありました。

また、コロナ禍でオンライン会議やオンライン研修が圧倒的に増えたわけですが、聴覚障がいのある新入社員が入社するに当たり、オンラインの新入社員研修でも使うことができると考えました。

セミナーでコミュニケーションの不安を払拭

ー Pekoeのセミナーを受講してくださったのはなぜでしょうか?

弊社は障がい者だけを一つの部署に配属することはせず、いろいろな部署に配属してきました。聴覚障がいのある新入社員が多かった際、配属先は聴覚障がい者を受け入れた経験のない部署が圧倒的に多かったため、入社の準備として部署の上司や同僚の方に「聴覚障がいがあって補聴器をつけていても完全に聞こえるわけではない」など基礎的なことを学び理解してもらいたいと考えたからです。

ー セミナーの反響はいかがだったしょうか?

皆さんからは、「参加してよかった」とコメントを頂いています。「聴覚障がいのことをどこまで聞いてよいのか分からない」「聞いたら差別になってしまうのではないか」と心配していた人が多く、その点をセミナーで教えていただいて「質問しやすくなった」「聴覚障がいに関する話をしやすくなった」という声をもらっています 。

共に働く障がい者の存在を知ってもらいたい

Pekoe説明会を全社的に実施くださったのはなぜでしょうか?

聴覚障がいのある社員が会社で働いていることを、聴覚障がい者がいない部署の方にも認識してほしいという思いがあり、大々的に全社員対象で説明会を開催しました。

説明会の反響はいかがでしたか?

説明会には200名程度応募がありました。説明が分かりやすかったこともあり部署でPekoeを導入したいという声を頂いています。聴覚障がい者がいる部署だけではなく聴覚障がい者がいない部署でも「これは議事録作成にも便利ですね」ということで導入したいという申請が届いています。聴覚障がい者とのコミュニケーションに加えて、議事録作成にも役立つのではないかと期待して参加された方もいて問い合わせのメールをたくさん頂いています。

「障がい」ではなく「その人」を見る大切さ

ー 障がい者と関わる方々へ一言お願いします

「障がい」と一口に言っても個人差が大きく、その程度によってやれる事・やれない事があると思います。本人がやれることの中で100%頑張って欲しいと思います。採用活動では、「仕事をする上では、配慮はするけれど、遠慮はしない方針です」ということはお伝えしています。働く上で必要な配慮があると思いますので、上司や同僚には、自分の障がいの特性や、得意なこと・不得意なことについて説明してもらいたいと思います。

一緒に働く方は、障がいの診断名でその人を見ないでほしいと思います。例えば、発達障がいの方の場合、片付けが苦手だとしたら「発達障がいだから片付けができないのは仕方ない」ではなく、片付けていないという事実にフォーカスして注意をする。障がい者だからではなく、その人が「こういうことをしたから駄目だよ」「こういうことをしたからOKだね」ということに着目して伝えてほしい。

上司の方には、障がいのない人も障がいのある人も同じように育成してほしいと思います。障がいのある人については、その障がいがあったとしてもできる業務を割り振って欲しいし、部門ごとできちんと育ててほしいと思います。

インタビューを終えて

Pekoeで聴覚障がいの方が会議の内容を理解できるようになったこと、PC1台で誰でも簡単に使えることなどお仕事の中でお役に立てていることを嬉しく思いました。

北迫様のお話にあった「障がいの診断名で人を見ない」という考え方が、障がいのある方と一緒に働くうえで非常に大切なことだと思います。そういった前提に基づいて、人事として聴覚障がいについて知るセミナーを導入するなど周囲の皆様とともに働きやすい環境を作る活動を積極的にされているということをお聞きすることができました。

また、インタビューを通じて北迫様から「障がい者は共に働く仲間であり一緒に成長していきたい」という思いを強く感じ、障がい者ひとりひとりに向き合い丁寧なサポートされていることに心を打たれました。

北迫様ありがとうございました。

(インタビュー日:2023年9月27日)

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