誰でも必ず能力は花開く。機会を得るために適切な環境を準備する大切さ。

株式会社ニッセイ・ニュークリエーション様は、保険業界で初めて特例子会社として認定された日本生命の子会社です。職場では様々な障がいのある社員の皆様がお互いの得意なところや苦手なところ、コミュニケーション方法の違いなどを尊重して働いています。手話の習得にも力を入れており、新人研修の発表を自分で手話付きで実施しています。社員の活躍や成長をサポートするために様々な研修やツールの導入なども積極的に検討し職場の改善も大切にされています。

株式会社ニッセイ・ニュークリエーション 様

URL: https://www.nissay-nnc.co.jp

設立:1993月4月1日

所在地:〒555-0012 大阪府大阪市西淀川区御幣島3-2-31

資本金:  1億円(日本生命100%出資)

従業員数:452名(障がいのある社員401名)※2024年4月1日現在

主な業務:

・一般事務(日本生命からの委託業務)

・印刷、製本

・物販事業

・クラフト事業

お客様紹介

代表取締役会長 余部様
常務取締役   中嶋様
取締役     伊藤様
IT管理室長    吉岡様

※2024年1月24日時点

 誰もがチャレンジしていく職場を目指して

ー どのような方たちが働いているのでしょうか?

全体では450名ほど在籍しています。そのうち、401名が障害者手帳を持っているメンバーとなります。聴覚障がいのある社員は70名弱在籍しており、他の特例子会社と比べても非常に多く在籍していると思っています。加えて、160名程度の精神障がいのある社員と80名程度の知的障がいのある社員、残り160名程度が身体障がいのある社員となっています。1つの事業所にこれだけの聴覚障がいのある社員がいることは特徴的だと思います。 

障がいのある方でもとてもスキル獲得に積極的なように感じます

はい、年初・年央・年度末に個人ごとに作成した能力開発目標カードをもとに面談をします。年初は今年度の目標のすり合わせとどんな技術や業務をどのように習得したいとかいう確認をします。年央は進捗状況を確認し、年度末は達成状況の振り返りをしています。チャレンジしたいものに対して、この研修があるよと紹介してスキルアップを目指すアドバイスや、少し目標設定が高すぎるのではないかといった話をします。

ー 研修などスキル獲得の機会も充実しているように感じました

入社時の研修、入社6か月後の研修、障がい特性ごとに行う研修(聴覚障がいであれば聴覚障がい者向けの研修)も設定しています。業務はOJTでトレーニングが進んでいます。チャレンジしたいことがあれば習得している社員がアドバイザーとなって日常の業務の中で教えています。 

ー 他にも何か取り組みがあるのでしょうか?

新入社員にはアドバイザーという先輩がついてOJTをやった後に100名程度の前で独立宣言というものをやります。3か月間で学んできたこと、今後こうしたいという宣言を全員必ず自分で手話付きで宣言します。覚えるまで何度も何度も練習します。これはずっとやってきているので手話というハードルをここで越えてしまいます。教えてくれる人と非常に親密になり、他のことも教えてもらえます。 

その結果、手話が第2言語になっている特徴的な職場です。多くのマネジメント層も手話を不自由なく使え、社員たちも入社したら手話を覚えるように教育を続けていますので、簡単なコミュニケーションであればすべての社員が手話を使うことが可能です。 

Pekoeには労いの言葉など微妙なニュアンスを表現する学習のきっかけを期待

ー 第2言語が手話という環境にも関わらず導入いただいたのはなぜしょうか?

Pekoeがなぜ必要なのかというと、手話で表現できないような場面や専門的な用語であるとか、マネジメント系の管理の問題を手話でやり取りすると不十分であったり不正確になるときがあるためです。聴覚障がいのある社員を今後上位職に登用していこうと思うと、正確な内容を受け取り、伝える文字によるコミュニケーションスキルの習得が必要です。この育成をすることが手話活用だけでは難しいと感じていました。そこで、Pekoeに対する期待が非常に強く、導入させてもらった次第です。

ー マネジメント系の業務になるとPekoeが必要になるということですか?

例えば、部下に対する労いであったり、アドバイスや指導であったり、今のやり方では通用しないことがあります。すごく傷つきやすい発達障がいのある部下がいるときには、きちんと言葉で伝えることが必要になります。この微妙なニュアンスを表現する努力をするためには、Pekoeのようなツールを導入することが本人たちの学習にもなるのではないかと考えています。

聴覚障がいのある者だけでいると自分たちの文化に偏ってしまいます。会社の中であらゆる障がいのある人とコミュニケーションをとろうと思ったときのために、話の仕方などは学ぶ必要があると感じています。

ー Pekoe導入したときの反応は?

聴覚障がいのある社員を集めてPekoeを初めて使ったときの反応は、口話で発する言葉がすぐに文字化されることや、これまで使っていた機種やアプリよりも非常に正確に出てくるので、すごいものを導入してくれたという驚きでした。一般の社員たちはPekoeが持っている可能性や、変換率の高さといったところまでは実感までしづらかったようですが、役職に就いている社員や聴覚障がいのある社員が日報にたくさんの感想を書いていました。

誰もが最初からできるわけではない。大切なのは考え方。

どのようにして障がいのある社員は意欲的になりサポートする体制も生まれたのでしょうか?

元々、創業時に身体障がいと聴覚障がいのあるメンバーでスタートし、その精神として「お互いの障がいを理解し支えあう」ことを大切にしてきました。お互いに不足しているところ、配慮してほしいところは助け合いながらやりましょう、というのが文化として根付いている結果ではないかと思っています。 

1番大切なのは考え方だとも思います。弊社は幸か不幸かぶれずに「お互いの障がいを理解し支えあう」、「自分たちの職場は自分たちで作る」、「長く働き続ける」というような考え方を大切にしてきました。何かを作ったり工夫したりするときも、この考え方に沿っているのでカチッとした環境が出来上がりました。人は新しい環境に置かれた時、最初は違和感があっても、みんなもやっているから自然に動けるようになり、やっていくようになるものと思います。

これからも障がいのある社員がもっと働きやすい、ずっと働き続けられる会社になるよう努めるとともに、障がいのある人もない人も共に輝ける社会を創っていけるよう歩みを続けていきたいと思います。

インタビューを終えて

これまで一般的な企業でのインタビューでは「聴者が聴覚障がい者を理解する難しさ」や「聴覚障がい者が聴者を理解する難しさ」について多くを聞いてきました。今回は、障がいのある方が異なる障がいのある方に配慮する難しさについてお聞きすることができました。特に、ろう文化で育った方が上司として異なる障がいのある部下へ指導するときの配慮の難しさは相当大変だと感じました。細かなニュアンスを伝えるための言葉選びの配慮を体感し習得していくためツールとしてPekoeが期待されていることにも大変驚きました。

このように様々な個性を持つ方々が相手の個性や育ってきた文化を理解し、お互いが苦手な部分を補いあう職場づくりはダイバーシティ&インクルージョンの教科書ではないかと思います。

そして、この一端をPekoeが少しでも担うことができる可能性があることを大変うれしく思います。

余部様、中嶋様、伊藤様、吉岡様お話ありがとうございました。

(インタビュー日:2024年1月24日)

聴覚障がい者向けコミュニケーションサービス
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