日清紡マイクロデバイス株式会社様は、電子デバイス・マイクロ波製品の製造/販売をグローバルに展開するBtoBメーカーです。“Connect Everything”技術を磨き、超スマート社会実現へ向けて、アナログソリューションプロバイダとして更なる成長・発展を図っています。豊富な実績を持つ電源IC、オペアンプ、リチウムイオン電池保護ICなどの標準品、複合電源IC(PMIC)や信号処理系の高機能LSIに加え、長年培ってきたマイクロ波技術を用いたコンポーネント製品など、環境に優しい多彩な製品ラインナップを誇る企業です。
日清紡マイクロデバイス株式会社 様

URL: https://www.nisshinbo-microdevices.co.jp/
設立:1959年9月8日
所在地:〒103-8456東京都中央区日本橋横山町3番10号
資本金:約52億円
従業員数:1,921名(単体)※2022年12月末日
主な業務:
・車載機器、産業機器、民生機器向けの電子デバイス製品
・衛星通信やレーダー、センサー、医療機器向けのマイクロ波製品
お客様紹介

電子デバイス事業統括本部
開発本部 開発統括部 製品支援二課
原 様
酒井 様
製品支援二課、評価解析チームの皆さん

音声認識
簡単起動
導入前

専門用語を使うため手話では伝えきれない部分があった

聴覚障がいのメンバーが参加できない会議があった
導入後

会話が全て文字化され専門用語も正しく伝えられるようになった

聴覚障がいのメンバーが任意参加の会議に参加できるようになった
その場で得られる情報が聴者より少ない不安
ー Pekoe導入前の課題はどのようなものでしたか?
これまで大きな方針説明会では、聞こえるメンバーがメモを取って当事者である酒井さんにあとから共有したり、資料のコメント欄に事前に話す内容を入力してもらっておき、それを共有したりしていました。このやり方では質問のような突発的な会話に関してその場で共有できないという課題がありました。
そこで、いくつかの音声認識ソフトを試しましたが満足できるものはなく、チャットで文字を入力しながら会議を実施していました。認識率が良いアプリもあり1対1のコミュニケーションでは使えましたが、複数人が参加するような会議には対応しきれませんでした。
また、方針説明会などでは手話通訳の方をお呼びしてきましたが、技術用語が非常に多いため事前に資料を渡し理解して頂く必要もあり準備に時間がかかっていました。手話通訳の方もかなり大変だったのではないかなと思います。
ー 酒井さんも課題を感じていましたか?
後から共有頂いた情報は、その場で聞いて得る情報よりも情報量が少ないのではと不安を感じていました。分からない部分は想像で「こんなことを言っているのだろう」と判断することが多かったです。後になって、その想像は間違っていたということもありました。後から知るということはその場で質問できないということでもあります。他の方の質問内容も知りたいということもあり、リアルタイムで聴きたいと思っていました。
私は話の内容を把握するのであれば音声認識で全て文字化がいいと思います。ただ、会議の雰囲気やその人の気持ちなどは手話通訳の方が伝わりやすいですね。
ー Pekoeを導入いただいたのはどのような理由でしょうか?
色々な音声認識サービスを試してみましたが、あるアプリでは音声認識結果が区切られず長い文章として続いていたので、どこから修正を始めていいのかわからずスムーズに修正できませんでした。Pekoeを利用することでリアルタイムに情報を伝えることができ、簡単に誤認識の修正もできることが導入を決めた一番の理由でした。
また、これまでは会議の時に共有している画面とは別のモニターに音声認識結果を表示していました。PekoeはPCの画面上にアプリを表示し、画面共有することができます。普段の会議と同じ手順で利用できるところも良かったです。
Pekoeは音声認識結果を記録として残すことができるため、聴覚障がい者だけではなく会議に参加できなかった人にあとから共有する場合にも活用できます。音声認識のテキストだけではなく、画面キャプチャも記録されていて聴覚障がい者以外の方にも内容を伝える際に便利に活用できると感じています。
会議でコミュニケーションが増えた

ー Pekoeの効果はありましたか?
はい、酒井さんから質問や発言が以前より大きく増えました。今ではチームの進捗ミーティングにおいて、必ず2、3個の質問を受けるようになっています。チームのメンバーも酒井さんに質問しやすい雰囲気が強くなっていると感じています。質問を受け取るだけでなく、こちらからの問いかけや相談も簡単にできるようになりました。コミュケーションが増えることで、認識の齟齬も無くなり、後から聞くことも少なくなったので業務の効率も上がったと思います。
Pekoeを使うことで会話が文字になり、リアルタイムに情報を伝えることができるようになったことに加えて、誤認識があれば修正できるという点を非常に便利に感じています。
ー 酒井さんご自身も効果を感じていますか?
はい、利用環境や、話者の話し方にもよりますが、すれ違いを感じるようなことはほぼなくなったと感じています。
ー Pekoeの使い方で工夫していることは何でしょうか?
音声認識率を向上させるために、マイクに近づいてゆっくりと話すことを意識したり、会議後に辞書登録された単語を見直したりしています。
他にも、誰が話しているか明確にするために名乗ってから発言するといったことも意識しています。
また、Pekoeを使う時は2名程度修正担当をアサインしています。方針説明会では、4名以上が休憩も入れながら2交代で修正対応をしています。小さい会議でも誤認識を全て修正するわけではないですが、「できるだけ正確な情報を伝える、正確な情報を記録に残す」ということを心がけています。最近は、聴覚障がい者がいない会議でも議事録用として使うようにもなりました。
皆様からひと言お願いいたします
Pekoeを導入してからは、チームの業務進捗ミーティング、組織の定例のミーティング、方針説明会や面談、小人数での相談事項、労働組合のオルグなどで使っています。加えて、複数部署が集まり月1、2回程度開催される任意参加の昼礼のような場でも使うようになりました。
今後も正確な情報を伝えることを意識して様々な場面でPekoeを使っていきたいと考えています。
(インタビュー日:2023年5月16日)