ホテル・旅館向けの8つのインバウンド対策!宿泊施設に外国人観光客が求めるものとは?

インバウンド需要の拡大により訪日外国人観光客は増加しており、ホテルや旅館など宿泊業界への経済効果も期待されています。国土交通省観光庁の統計データによると、2025年(令和7年)の訪日外国人旅行者数は4,268万人でした。
外国人観光客が宿泊施設に求めるサービスや体験は多様化しており、インバウンド対策は知名度向上やイメージアップにもつながります。
一方で、言語の壁や文化の違い、デジタル化の遅れなどにより、十分に需要を取り込めていない宿泊施設も少なくありません。特にホテルのフロント対応では、英語・中国語など多言語でのコミュニケーションが課題になるケースも多いでしょう。
ホテルのインバウンド対策の課題を解決する方法として、会話をリアルタイムで文字化・翻訳するツールの活用が注目されています。「Pekoe(ペコ)」は、受付でのやり取りをリアルタイムで字幕表示し、外国語対応をサポートするツールです。
この記事では、ホテル・旅館向けのインバウンド対策を8つご紹介し、外国人観光客が求めるポイントや対策に取り組むメリット、現場で役立つツール活用のヒントを分かりやすく解説します。
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目次
そもそも、インバウンドとは?
インバウンド(Inbound)とは「外から中に入ってくる」と翻訳でき、観光業界では主に「海外から日本を訪れる旅行」や「訪日外国人観光客」を意味します。
インバウンド対策とは、より多くの外国人観光客に日本を訪れてもらい、観光や買い物を通じて消費を促す取り組みのことです。
外国人観光客が増えることで、観光業だけでなく、小売業など幅広い分野で経済効果が期待でき、日本全体の景気向上にもつながると考えられています。
2026年時点での日本国内のインバウンド需要
観光庁の「インバウンド消費動向調査」(2026年1月21日発表)によると、2025年の訪日外国人旅行消費額は9兆4,559億円となり、2024年比16.4%増で過去最高を記録しました。
訪日外国人(一般客)一人当たりの旅行支出は22万9,000円で、前年よりわずかに増えています。費目別に見ると、宿泊費は全体の36.6%(3兆4,617億円)ともっとも大きな割合を占めています。
宿泊単価が比較的高いことに加え、長期滞在する旅行者も多いため、ホテルや旅館にとっては売上アップや客室稼働率の向上につながりやすい点が特徴です。
出典:インバウンド消費動向調査(旧 訪日外国人消費動向調査) | 観光統計・白書 | 観光庁
ホテル・旅館に外国人観光客が求めるものとは?インバウンド対策の課題
訪日外国人観光客が増える中、ホテルなどの宿泊施設にはこれまで以上に多様なニーズへの対応が求められています。
ここでは、外国人観光客が宿泊施設に求めるポイントと、ホテル・旅館が取り組むべき主な課題を、以下の点から見ていきましょう。
- 多言語対応など外国人でも利用しやすい環境整備が必要
- 宿泊施設の品質や快適性への期待が高い
- 文化・習慣の違いへの配慮が求められる
- 外国人観光客と既存顧客への対応の両立
多言語対応など外国人が利用しやすい環境整備が必要
ホテルのインバウンド対策においてまず課題となるのが、多言語対応など外国人でも利用しやすい環境づくりの難しさです。
外国人観光客が安心して利用できるよう、フロント対応だけでなく、館内案内・予約サイト・注意事項などを英語や中国語などで案内できるようにする必要があります。
宿泊施設の品質や快適性への期待が高い
ホテルや旅館のインバウンド対策では、客室の清潔さや設備の快適さといった基本的な品質も重視される傾向があります。
日本のおもてなし文化に期待を持つ外国人観光客も多く、また海外のホテルと比較される場面もあるため、サービス品質を維持・向上させる取り組みが重要といえるでしょう。
文化・習慣の違いへの配慮が求められる
ホテルがインバウンド対策に取り組む際の課題として、文化・習慣の違いへの配慮も挙げられます。
具体的には、食事制限や宗教上の配慮、生活習慣の違いなどに対応できる体制づくりが必要です。食事の内容や入浴マナーなど、日本独自の文化を分かりやすく説明する工夫が求められます。
外国人観光客と既存顧客への対応の両立
ホテルでインバウンド対策を進める際は、外国人観光客への対応だけでなく、日本人客の満足度にも配慮することが大切です。
外国人観光客の増加により混雑や価格上昇が起こると、日本人顧客の満足度に影響する可能性もあるため、既存顧客への配慮とのバランスを意識した対応が重要です。
ホテル・旅館がインバウンド対策に取り組むメリット
訪日外国人観光客の増加に伴い、ホテルや旅館にとってインバウンド対策は重要な経営戦略の一つとなりつつあります。
ここでは、ホテル・旅館がインバウンド対策に取り組む主なメリットとして、以下の4つをご紹介します。
- ホテル・旅館の知名度向上・イメージアップにつながる
- 人気宿泊施設として評価されやすくなる
- 外国人観光客の集客によって、客室稼働率の向上が期待できる
- 地域観光の魅力向上にも貢献できる
ホテル・旅館の知名度向上・イメージアップにつながる
ホテル・旅館でインバウンド対策に取り組むことで、海外の旅行サイトやSNS、口コミサイトなどを通じた、施設の知名度向上が期待できます。
例えば、日本らしい和室や温泉、地元食材を使った食事などは外国人観光客にとって魅力的な体験となり、好意的なレビューが広がることでホテルのイメージアップにもつながるでしょう。
人気宿泊施設として評価されやすくなる
ホテルがインバウンド対策として多言語対応や快適な設備、分かりやすい館内案内などを整えることで、海外の予約サイトや口コミサイトで高評価を得やすくなることもメリットの一つです。
評価が高まると検索結果でも目にとまりやすくなり、新たな予約につながる可能性が高まります。
外国人観光客の集客によって、客室稼働率の向上が期待できる
ホテルのインバウンド対策を進めることで、国内旅行の需要が落ち着く時期でも、外国人観光客の宿泊需要を取り込める可能性があります。
特に欧米やアジア圏からの旅行者は長期滞在をするケースも多く、連泊による安定した売上が見込める点もメリットです。
地域観光の魅力向上にも貢献できる
ホテルがインバウンド対策を行うことで、宿泊施設だけでなく地域全体の観光魅力を高めることにもつながります。例えば、周辺の観光スポットや体験プログラム、地元の飲食店などを紹介することで、旅行者の滞在満足度を高められるでしょう。
また、地域の文化や伝統、自然の魅力を発信することで、その地域を目的地として訪れる旅行者が増える可能性もあります。
結果として、地域観光の活性化や地元経済への波及効果も期待できます。
ホテル・旅館が取り入れるべき8つのインバウンド対策
訪日外国人観光客の増加に伴い、ホテル・旅館の運営においてもインバウンド対応は欠かせない取り組みとなっています。大規模な設備投資をしなくても、工夫次第で取り入れられる対策は多くあります。
ここでは、宿泊施設の現場でも取り入れやすい、実践的なインバウンド対策を8つご紹介します。
- 対策1. 館内案内や接客の多言語対応を進める
- 対策2. 公式サイトや予約システムを多言語化する
- 対策3. SNSやWebで海外向けに情報発信する
- 対策4. 海外OTAや口コミサイトを活用する
- 対策5. キャッシュレス決済に対応する
- 対策6. 無料Wi-Fiなど通信環境を整備する
- 対策7. 外国人向け宿泊プランや体験コンテンツを企画する
- 対策8. 地域観光情報を発信し滞在満足度を高める
対策1. 館内案内や接客の多言語対応を進める
ホテルのインバウンド対策としてまず取り組みたいのが、多言語対応です。
フロントでの接客をはじめ、館内案内、注意事項、客室設備の説明などを英語・中国語などで表記することで、外国人観光客が安心して利用しやすくなります。
昨今は、タブレット型の翻訳ツールや自動翻訳アプリを活用する宿泊施設も増えています。
対策2. 公式サイトや予約システムを多言語化する
ホテル・旅館など宿泊施設のインバウンド対策では、公式サイトや予約システムの多言語化も重要なポイントです。
外国人観光客は宿泊先を探す際にインターネットで情報収集することが多いため、公式サイトで客室情報・料金・アクセス・周辺観光情報などを英語や中国語で掲載することで、予約のハードルを下げられます。
また、「予約エンジン」と呼ばれる宿泊予約システムを多言語対応にすることで、海外からの直接予約(ダイレクト予約)を増やすことにもつながります。
対策3. SNSやWebで海外向けに情報発信する
ホテルのインバウンド対策として、InstagramやXなどのSNS(ソーシャルメディア)を活用した情報発信も効果的です。
外国人観光客は旅行先を決める際、写真や動画から宿泊先を探すケースが多く、日本らしい客室・温泉・食事・景色などを発信することで、興味を引きやすくなります。
英語の簡単な説明文を添えるだけでも、海外ユーザーに届きやすくなるでしょう。
対策4. 海外OTAや口コミサイトを活用する
ホテル・旅館のインバウンド対策では、海外OTAの活用も重要です。OTAとは「Online Travel Agent(オンライン旅行代理店)」の略称で、インターネット上で宿泊予約を受け付けるサービスのことです。
海外では、OTAを通じて宿泊施設を予約する旅行者が多く、口コミや評価が集客に大きく影響します。
予約サイトの情報を充実させ、写真や説明文を分かりやすく掲載することで、外国人観光客の予約につながります。
対策5. キャッシュレス決済に対応する
ホテルのインバウンド対策では、キャッシュレス決済への対応も重要です。キャッシュレス決済とは、クレジットカードや電子決済など、現金を使わない決済方法です。
海外ではキャッシュレス決済が主流の国も多いため、こうした方法に対応することで、外国人観光客にとって利用しやすい宿泊施設と感じてもらいやすくなります。
対策6. 無料Wi-Fiなど通信環境を整備する
ホテルがインバウンド対策を行う場合、通信環境の整備も欠かせません。特に無料Wi-Fiは、外国人観光客にとって重要なサービスの一つといえます。
海外からの旅行者は日本で使える通信回線を持っていない場合もあるため、館内でインターネットが利用できるかどうかが宿泊先選びのポイントになることもあります。
対策7. 外国人向け宿泊プランや体験コンテンツを企画する
ホテルのインバウンド対策では、日本ならではの体験を提供することも効果的です。
例えば、浴衣体験、茶道体験、地元食材を使った料理体験などの日本文化を楽しめるプランは、外国人観光客に人気があります。
対策8. 地域観光情報を発信し滞在満足度を高める
ホテル・旅館が取り組むべきインバウンド対策として、周辺の観光情報を積極的に紹介することも重要です。
観光地へのアクセス方法やおすすめスポット、飲食店の情報を英語などでまとめておくと、外国人観光客が観光しやすくなります。
宿泊施設が地域観光の案内役となることで滞在満足度が高まり、結果として施設の評価向上やリピーター獲得にもつながるでしょう。
ホテル・旅館がインバウンド対策に取り組む際のポイント
ホテル・旅館のインバウンド対策を進める際は、宿泊施設探しから予約・滞在までの一連の流れを意識した対策が重要です。
ここでは、ホテル・旅館がインバウンド対応を進める際に押さえておきたい、以下の3つのポイントをご紹介します。
- 集客・予約・受け入れ・体験・設備をバランスよく整える
- 外国人対応をスムーズにする多言語ツールを活用する
- インバウンド対策向けの補助金を活用する
集客・予約・受け入れ・体験・設備をバランスよく整える
ホテル・旅館のインバウンド対策では、外国人観光客が予約して宿泊するまでの導線を意識して取り組むことがポイントです。
仮に、海外OTA(オンライン旅行代理店)で集客できても、館内案内が日本語のみでは滞在満足度が下がる可能性があります。
一方で、設備が整っていても、海外向けの情報発信が不足していれば予約につながりません。
集客・予約・受け入れ体制や、滞在体験や設備といった要素をバランスよく整えることを意識すると良いでしょう。
外国人対応をスムーズにする多言語ツールを活用する
ホテル向けのインバウンド対策として、多言語ツールの活用も有効です。
多言語ツールとは、翻訳アプリや多言語対応のタブレット、AI翻訳サービスなど、外国語でのコミュニケーションを支援するツールです。
例えば、フロントにリアルタイム翻訳端末を設置することや、館内案内をQRコードで多言語対応にすることで、スタッフの負担を抑えつつ、外国人対応をスムーズにできます。
インバウンド対策向けの補助金を活用する
ホテル・旅館がインバウンド対策を行う場合、国や自治体の補助金制度を活用することもおすすめです。
具体的には、令和7年度補正予算事業「地方誘客促進に向けたインバウンド安全・安心対策推進事業」では、多言語案内や観光危機管理の整備などに対し、対象経費の2分の1以内(条件により3分の2以内)が補助されます。
また、東京都では「インバウンド対応力強化支援事業補助金」を実施しており、多言語化、キャッシュレス機器導入、公衆無線LAN整備などに対し、1施設あたり最大300万円の補助金を受けられます。
こうした制度を活用することで、設備投資の負担を抑えながらインバウンド対応を進めることが可能です。
出典:令和7年度補正予算事業「地方誘客促進に向けたインバウンド安全・安心対策推進事業」 | 2026年 | 公募情報 | 観光庁、インバウンド対応力強化支援事業補助金/TCVB 公益財団法人 東京観光財団
ホテル・旅館業界におけるインバウンド対策の成功事例
実際にインバウンド対策に取り組むホテル・旅館も全国で増えており、近年は、デジタルツールの活用やSNSを使った情報発信、日本文化を体験できるプログラムの提供などの事例が見られます。
ここでは、実際の宿泊施設の取り組みを参考に、ホテル・旅館のインバウンド対策の成功事例をご紹介します。なお、以下は弊社の事例ではございません。
- 事例1. 観光地のホテル|多言語コミュニケーションツールの導入で外国人対応を効率化
- 事例2. 都市型ホテル|SNS活用と写真映えする館内づくりで海外集客を強化
- 事例3. 地域密着型ホテル|文化体験プログラムで外国人満足度を向上
- 事例4. 温泉旅館|多言語予約システム導入で海外予約を拡大
事例1. 観光地のホテル|多言語コミュニケーションツールの導入で外国人対応を効率化
観光地に立地するホテルでは、インバウンド対策として多言語コミュニケーションツールを導入しました。
AIチャットボット(自動応答システム)を活用し、外国語の問い合わせに対応できる仕組みです。
客室ごとにQRコードを設置し、宿泊客がスマートフォンから質問できるようにしたことで、館内案内や設備の問い合わせへのチャット対応が可能になりました。
その結果、電話問い合わせが約2割減少し、フロント業務の負担軽減につながったとされています。
出典:ホテル・旅館が今すぐ取り入れたいインバウンド対策を紹介 – tripla(奥道後「壱湯の守」事例)
事例2. 都市型ホテル|SNS活用と写真映えする館内づくりで海外集客を強化
都市部の小規模ホテルでは、インバウンド対策としてSNSを活用した集客を行っています。Instagramなどでの発信を意識し、和の雰囲気を感じられる客室デザインやフォトスポットを館内に設置しました。
宿泊客が写真をSNSで共有しやすい環境を整えたことで、海外旅行者の投稿をきっかけに認知度が高まり、海外からの予約増加につながっています。
出典:インバウンド需要を取り込むホテル運営のポイントと2つの成功事例 | Datawise Area Marketer(浅草の小規模ホテル事例)
事例3. 地域密着型ホテル|文化体験プログラムで外国人満足度向上
地域密着型のホテルでは、インバウンド対策として日本文化を体験できる宿泊プログラムに取り組みました。着物レンタルや寿司づくり体験などを宿泊プランに組み込み、「日本ならではの体験」を提供しています。
こうした体験型プログラムは外国人観光客に人気があり、宿泊満足度や口コミ評価の向上を目指す際に参考になる事例です。
出典:インバウンド需要を取り込むホテル運営のポイントと2つの成功事例 | Datawise Area Marketer(浅草の小規模ホテル事例)
事例4. 温泉旅館|多言語予約システム導入で海外予約を拡大
ある温泉旅館では、インバウンド対策として「予約エンジン」による宿泊予約管理システムを導入しました。これにより、英語など複数の言語で予約が可能になりました。
さらに、多通貨決済にも対応したことで海外からの予約手続きがスムーズになり、海外からの直接予約の増加につながった事例として注目されています。
出典:ホテル・旅館が今すぐ取り入れたいインバウンド対策を紹介 – tripla(城崎温泉「三木屋」事例)
ホテル・旅館のインバウンド対策には「Pekoe(ペコ)」がおすすめ

ホテル・旅館のインバウンド対策では、英語対応の負担を減らすツールの活用がおすすめです。
「Pekoe(ペコ)」は、音声認識と自動翻訳を活用し、外国語での会話をリアルタイムでサポートするツールです。パソコンとマイクがあれば簡単に使え、PCアプリ版とブラウザ版の両方に対応しています。
英語での問い合わせや接客対応をスムーズにし、ホテル・旅館のインバウンド対策を効率化できます。
個人向けのお試し版もあり、毎月3時間まで無料で利用可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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まとめ
インバウンド需要の拡大により、ホテル・旅館にとって、外国人観光客の受け入れ体制を整えることは大きな成長機会となっています。
多言語対応やキャッシュレス決済、SNSでの情報発信などを進めることで、外国人観光客の満足度向上と売上拡大の両立が期待できます。
人材不足のなかでも、デジタルツールや補助金を活用することで、無理なくインバウンド対策を進めることが可能です。
ホテルのインバウンド対策に課題を感じている場合は、音声翻訳ツール「Pekoe(ペコ)」の活用がおすすめです。
英語をはじめとする多言語対応の効率化に興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。